情報セキュリティーに関する国内最高峰の教育機関として、二〇〇五年秋に開校したカーネギーメロン大学日本校(神戸市中央区)の存続が危ぶまれている。誘致した兵庫県は当初五年間の運営費二十億円を負担したが、財政難で一〇年度以降の負担は厳しい情勢。学生数が定員の半分以下で推移していることもあり、県は今秋にも確定させる新行革プランで存廃を含めた方向性を出す。(小森準平) 米国・ペンシルベニア州の同大本校は、コンピューター科学分野などで全米大学院ランキング一位を誇る名門。県は〇五年、同大と一〇年三月末までの契約を結び、その後は契約を更新し、三木市内に恒久的な日本校を開設する構想もあった。 専門的人材を育成する先駆的な試みとして産業界などから注目されたが、一年四カ月の履修期間で計約七百万円という高額の授業料や、講義がすべて英語というレベルの高さが壁となり、入学者数は低迷。二十数人程度の定員に対し、一-三期