NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで、中国籍の外部スタッフによる不適切な発言が問題視されたことを受け、9月10日に引責辞任した国際放送担当の傍田(そばた)賢治前理事。『毎日新聞』は9月26日、その傍田氏が辞任からわずか1週間後に、NHKにプロデューサー職で再雇用されていたことを報じた。毎日新聞が記事の見出しで“偽装辞任”と断じたNHK人事に、波紋が広がっている——。【前後編の前編】 「もともと傍田氏は、NHKで特派員などを経験後、モスクワ支局長やアメリカ総局長も歴任。関連会社の社長を経て今年4月に理事となっていましたが、8月19日に生放送された中国語ニュースで問題が発生。中国籍の外部スタッフ男性が尖閣諸島について『中国の領土である』と述べるなど、ニュース原稿にはない発言をしたのです。 この問題を受け、NHKは今月10日に稲葉延雄会長など幹部4人が役員報酬1ヵ月分の50%を自主返納す