今回のコラムでも、5七銀左型急戦矢倉での指し方をご紹介していきます。まずは、第1図です。 【第1図】 前回のコラムで宿題にさせていただいた局面ですが、考えていただけましたか?それでは、正解は...と言いたいところですが、順を追って有力手を見ていきましょう。 まずは、平凡な手として、桂にひもを付けながら銀を進出させる▲4六銀が考えられます。▲3五銀△同銀▲1一角成を狙った手で、これも3筋の突き捨てを生かした攻め方と言えます。△5五歩には、▲同歩と取っておき、▲5四歩の伸ばしを狙う手もありますし、激しく▲5五同銀△同銀▲同歩と進める手もあります。△4四歩には、▲5四歩△同金▲3三歩と攻め込んで絶好調です。しかし、▲4六銀のときに△6四角(第2図)と上がられるとどうでしょうか。 【第2図は△6四角まで】 4六の銀取りですが、▲5五歩は△同歩で角筋が止まってしまいます。▲5七銀上とするのも、△3六