ベルヌーイ家(Bernoulli ドイツ語: [bɛrˈnʊli][1]、フランス語: [bɛʁnuli][2])は、17世紀以降に活躍したヨーロッパの学者の一族。3世代のうちに8人の傑出した数学者を輩出した[3]。ベルヌイ、ベルヌーリ、ベルヌリとも呼称される。 祖先は、フランドルのアントウェルペンで医師をしていたレオン・ベルヌーイ。アントウェルペンを含む南ネーデルラント(現在のベルギー)は当時カトリックのスペイン領であり、息子のヤコブ・ベルヌーイはユグノー迫害から逃れるため、1570年にフランクフルトに移住した。同じくヤコブと名付けられたヤコブの孫は香辛料商人となり、1620年にスイスのバーゼルに移住して市民権を得た[4]。その息子のニコラスも香辛料商人となり、マルガレーテ・シェーナウアー(Margarethe Schönauer)と結婚した。ニコラスの息子は学者一族の第1世代となった。