タグ

ブックマーク / somethingorange.net (23)

  • 「日本人はバカばっか(ただしオレは除く)」という言説の傲慢。 - Something Orange

    まあ、タイトルの通りなんですが、Twitterを見ていると、よく「この国の人間は心の冷たい人間が多い」とか「日人はいつのまにか正常な判断力を失ってしまった」といった、やたらに大きな話を常識のようにして語る人がいるよな、という話題。 別段、日や日人を非難してはいけないとは思わないが、Twitterで見かけるこの手の日語りは、根拠に乏しいところに特徴がある。たとえば原発事故にかこつけて、「いまだに日は全原発廃炉を実現できていない。いつのまに日人はこれほど情けない民族になってしまったのか」などと言ったりする。いうことが大きい上に大雑把なのである。 ぼくはこの手の言説を初めに「この国は〜」などと大上段に構えることが多いことから、「この国語り」と呼んでいる。この国語りの特徴は、とにかく根拠なく日ないし日人を非難していることである。 この国語りをしているひとのツイートを追いかけていると

    ucho
    ucho 2012/02/18
  • 『ラブ・アクチュアリー』。 - Something Orange

    ラブ・アクチュアリー 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD] 出版社/メーカー: UPJ/ジェネオン エンタテインメント発売日: 2009/07/08メディア: DVD購入: 8人 クリック: 194回この商品を含むブログ (50件) を見る ここのところ何となく映画を見て感動したいという気分になり、何か立て続けに見ているのだが、これはあたりだった。素晴らしい。 物語はクリスマスの五週間前、イギリスのヒースロー空港から始まる。そしてそこでメッセージが流れる。「ひとはいう。現代は憎しみと欲望の時代だ。そうだろうか? 9.11の犠牲者がかけた電話も「憎しみ」や「復讐」ではなく「愛」のメッセージだった。見渡すと、当はこの世界には愛が満ちている」。 そして、この言葉を証明しようとするかのように映画は愛の物語を描きはじめるのだ。主人公となるのは九組の男女。愛といっても必ずしも

    『ラブ・アクチュアリー』。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2011/09/28
    いちばんすきな映画のひとつだ!
  •  小学校2年生の作文に泣かせられたよ。 - Something Orange

    This domain may be for sale!

     小学校2年生の作文に泣かせられたよ。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/10/30
  • あなたの「正しさ」は本当に正しいですか? - Something Orange

    さっきまでラジオで「正しさ」と「優しさ」のバランスが大切だよね、という話を延々としていたんだけれど、記事にまとめてみる。 どこから書きはじめたらいいのかわからないのだけれど、まあ、ようするに「正しさ」って当に正しいのか、という話をしたいわけです。 世の中には色々なレベルの「正しさ」がありますよね。たとえばひとには礼儀正しくあるべきだ、迷子の子どもを見たら助けてあげるべきだ、といった道徳的な「正しさ」から、世界中の思想家によって検証され認められた「正しさ」もある。それをこの世界の「理」と呼んでもいい。 ただ、その「正しさ」がすべてだとは、ぼくにはやはり思えないんですよね。もちろん、「正しさ」が無意味というわけじゃない。「正しさ」が真っ当に実行されている社会であるからこそ、ぼくたちは街を歩いていても突然強盗に殺される心配をしなくていいわけだ。 しかし、同時に「正しさ」だけでは世界は動かないの

    あなたの「正しさ」は本当に正しいですか? - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/10/17
    みんなひとりひとりがもう少し寛容であるだけで、世の中はぐっと良くなる気がする。
  • 天才とは何か本気出して考えてみた。 - Something Orange

    天才――それは光りかがやく言葉である。不運にも(?)生まれつき才能に恵まれなかったぼくなどは、非凡な才能を持った人間にあこがれずにはいられない。 しかし、当に天才に生まれてくることは運が良いことなのだろうか。そもそも天才とは、才能とは具体的にどういうものなのだろう。今回はいま連載中の漫画を題材にそこらへんのことを考えてみたい。 まずはあいかわらず快調に飛ばしている『ベイビーステップ』の話から。「あむゆわ」というサイトでは、この作品を『テニスの王子様』と対比し、このように語っている。 ベイビーステップ(1) (講談社コミックス) 作者: 勝木光出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/02/15メディア: コミック購入: 4人 クリック: 152回この商品を含むブログ (65件) を見る では、テニプリ嫌いの人々を惹き付けている『ベイビーステップ』の魅力とは何なのか? それは「夢がある

    天才とは何か本気出して考えてみた。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/10/16
    同じようなことを考えたことはあったけど、これはとてもしっくりくる結論だと思った。
  • 「パクリ」死すべし。 - Something Orange

    きのうラジオで延々と話していたのだが、「パクリ」という言葉を軽々しく使うことには問題があるよね、という話。当然ながらそう思うのはぼくひとりではないようで、たとえばニコニコ大百科にはこのような記述が存在する。 同じく模造などを表す言葉に「オマージュ」「パロディ」などがある。 これらの語句を明確に区別しようとする場合、線引きは人によって若干異なるため、しばしば議論になる。 (中略) パクリとオマージュ・パロディは別のものであり、パクリを叩く理由を考えるとそれらを混同してしまうのは手段と目的を履き違えていると言わざるを得ないが、残念な事に混同して十把一絡げに「パクリ」と言う者が少なからず存在する。 (中略) 当然だが、パクっている訳では無い物をパクリと呼ばれれば、作者人のみならずその作品を視聴していた第三者にも不快感を与える。 悪意を持って意図的にパクリという言葉を使う者は言うまでもないが、パ

    「パクリ」死すべし。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/09/05
    意図的にせよそうでないにせよ似た部分を含むだけでパクリと言われてしまう。物語を評価するのにもリテラシが必要なのかな、と思うけど、リテラシってまず解決しない問題だからねぇ。
  • 『ドラゴンボール』と『ONE PIECE』が正反対の作品である理由。 - Something Orange

    ここ3日ほど仲間うちで話したことが個人的に非常におもしろかったので、かるくまとめておきたいと思います。何の話かというと、まあ、ヒーローとヒロイズムの話ですね。たぶん同人誌にも載せると思うんだけれど、とりあえずここに書く。 さて、物語のなかの典型的なキャラクターとして、なぜかわからないけれどひとを救いまくっている人物像があります。こういうキャラクターをヒーローと呼ぶことにしましょう。ウルトラマンとか仮面ライダーとか鉄腕アトムとか孫悟空とかルフィとかうしおとかそこらへんのことですね。 そこで、そもそもひとがひとを救うとはどういうことだろうか?と、そのことを考えてみます。いってしまえば、それは、そのひとが抱えている問題を解決するということだと思うのです。 つまり、ここにいじめられている可哀想な女の子がいるとする。「救う」とはただいじめっ子をやっつけることに留まらず、その子が今後もいじめられないよ

    『ドラゴンボール』と『ONE PIECE』が正反対の作品である理由。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/08/30
  • デフレスパイラルが漫画のスケールを小さくする。 - Something Orange

    マギ 1 (少年サンデーコミックス) 作者: 大高忍出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/12/18メディア: コミック購入: 6人 クリック: 179回この商品を含むブログ (88件) を見る オフで話したネタを、ひとつ、ふたつ、公開しておこう。どれにしようか。そう、男ばかり五人の部屋で話し合った『マギ』の話でもしよう。 『マギ』は大高忍による少年サンデー連載の漫画である。ぼくの仲間内ではずいぶん話題になった作品で、ぼくも将来の飛躍を期待していた。していた、と過去形で書くのは、どうもこのところの展開がいまひとつに思えるからだ。 最初は、とてつもなく壮大でおもしろい物語が始まると思ったのだが――どうも、ここ数話の、いわゆる「バルバッド編」を見ていると、それほどまでは行かないかな、と思えてくる。 何が変わったのか。おそらく、何も変わってはいないのかもしれない。作者としてはすべて予想通

    デフレスパイラルが漫画のスケールを小さくする。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/07/24
  • とにかくまずこれくらいは押さえておくべき少女漫画二〇作。 - Something Orange

    出来ればお暇なときにでも、お勧めしたい、または一度読んで見てもらいたい少女マンガ一覧を作っていただけるとありがたいなぁと思い、メッセージを送りました。 昔の漫画というものに対してアプローチをしようと思っても、時間的制約や金銭的制約の中でなかなか思いっきり手を出すことが難しいです。しかし、読むべき漫画というものは少なからずあるのではないかのように思いました。出来れば一度、多くのお勧めを出してほしいです。 少女漫画、少女漫画ね。ちょうど昨日、かんでさんと話をしていて、「少年漫画と少女漫画、もし片方だけをのこして二度を読めなくなるとしたら、それはまあ少女漫画を選ぶよね」という話をしたのですが、ええ、好きですね、少女漫画。 まあ、いまの作品だけを見ればあるいは少年漫画を読んでいた方がよほどおもしろいかもしれないけれど、少女漫画には過去の財産がありますからね。 およそ文学でも、芸術でも見ないような天

    とにかくまずこれくらいは押さえておくべき少女漫画二〇作。 - Something Orange
  • 『ナウシカ』や『ガンダム』の「その先の物語」とは何か。 - Something Orange

    ■善悪二元論の物語。■ いまこの記事を書き始めようとしているわけだが、この冒頭の時点で既に長くなる予感がしている。それはもう、ペトロニウスさん(id:Gaius_Petronius)の一部の記事並に長くなる気がする。原稿用紙20枚くらいは軽く行くんじゃないかなあ。 なぜなら、テーマの照らし出す範囲が広範で、多岐にわたるからだ。書いても書いても終わらないという気がしてならない。まあ、いいや、そんな愚痴を書けば書くほどむやみと長くなるので(平和大明神(id:kim-peace)に「文章が無駄に長い」といじめられるぼく)、まずは書きはじめることにしよう。 ちなみに議論のたたき台を目指すつもりなので、批判点は色々あると思う。トラックバックで突っ込んでくれれば嬉しい。 テーマは、ペトロニウスさんやLDさんがいうところの「先の物語」。「先の物語」とは何か。ぼくが理解しているところでは、それは「善悪二元

    『ナウシカ』や『ガンダム』の「その先の物語」とは何か。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/05/11
  • 泣けるほどおもしろすぎるネット小説を読んだので熱烈推薦するよ。 - Something Orange

    「『あの丘の向こうに何があるんだろう?』って思ったことはないかい? 『この船の向かう先には何があるんだろう?』ってワクワクした覚えは?」 ■熱烈推薦開始。 あなたはふだん読書をするほうだろうか。特に小説漫画などは読まれるだろうか。もしもそうなら、きっとこういう経験をしたことがあるはずだ。 ある日、何気なく手に取ったを、たいして期待もせず、ぱらぱらとめくりはじめる。あなたにとって読書は日常の習慣で、何も特別なことではないから、新作には特別期待しない癖がついているのだ。 ましてその作家はしらない名前、ほんの気まぐれで読んでみる気になっただけ。数時間を切り取ってくれれば儲け物、あなたはそれくらいに思っている。 ところが、一行、二行と読み進めていくうちに、次第に違和感を感じはじめる。長年にわたって培われたあなたの鋭い直感がこう囁くのだ。これは、と、ひょっとしたら、と。 そして数頁、あるいは数十

    泣けるほどおもしろすぎるネット小説を読んだので熱烈推薦するよ。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/04/23
  • 愛が物語を停滞させる。 - Something Orange

    『ONE PIECE』がおもしろいよ〜。先日、『ONE PIECE』にかんしては他の人が散々書いているから書かなくてもいいよね、といったばかりだけれど、前言を翻して書こうと思う。それくらいいまの『ONE PIECE』はホットだ。 世界を騒がせた白ひげと海軍の「戦争」が終わり、新章突入となったわけだけれど、新しいエピソードに入っても物語の勢いは衰えないばかりか、さらに加速していくように見える。 話が進むにつれて当初の勢いが衰えていく作品が少なくないなか、この作品だけは「別格」というしかない熱さである。 以前にも書いたけれど、大長編物語というものは放っておくとあとになればなるほど展開が遅くなる。ごくあたりまえの話で、あとになるほど処理しなければならない情報が増えるからだ。 『ONE PIECE』でいえば初期はルフィの行動だけを折っていれば良かったのが、そのうちゾロやナミのことも追わなければなら

    愛が物語を停滞させる。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/04/21
    エピソードの「伐採」の重要さ
  • 平凡は非凡より非凡なのだということ。 - Something Orange

    ペトロニウスさんの最新記事が例によっておもしろい。ほんと、「物語三昧」の記事は長ければ長いほどおもしろいですね。 で、ここらへんの「並行世界」の話を読んでぼくが思い浮かべるのは、実はチェスタトンなんですよね。 偉大なるブラウン神父の生みの親、推理小説の大家の一人としてもしられるG・K・チェスタトンは、一面で当時を代表する思想家、エッセイストでもあり、いまから一○○年ほどまえに『正統とは何か』を物して「正統(orthodoxy)」の意味を語りました。 正統とは何か 作者: ギルバート・キースチェスタトン,Gilbert Keith Chesterton,安西徹雄出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2009/02/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (21件) を見る そのなかでかれはニーチェやトルストイやH・G・ウェルズを批判し、正統なるカトリック信仰

    平凡は非凡より非凡なのだということ。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/03/13
  • 「好き」に境界線を引かない。 - Something Orange

    先日の記事にこのようなコメントをいただいた。 オタクの特性に対しつっこまれて、海燕さんがそれは自分と違うと思うのは正しい感覚なんですよ。 何故なら、海燕さんはもう世間の観るオタクの域を超えているからです。 あなたの器がもうオタクをはみでているので、世間が責めるオタクに、あなたが当てはまらないだけでしょう。 ですから、あなたがまた下に降りてオタク擁護するより、もう自分の成長を素直に認めればいいだけのこと。 海燕さんは過去の自分が属していたまだ未熟だった頃のオタクイメージ。 その中に未だ固執し、捉われているのでしょう。 そこから出ているので、岡田さんと同じように、オタクに括れない新しい名前なき集団。 オタクから出て、進化したオタクとして、自分たちのグループを意識し、そこから発言すればいいのでは? べつだん、じぶんが「オタク」を超えているとは思わないが、しかし、ちょっと考えさせられるコメントでは

    「好き」に境界線を引かない。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/02/27
  • すべての新人賞には第0次審査落ちがある。 - Something Orange

    ひさしぶりにまともな更新です。いいかげんもうブログの書き方を忘れているわけですが、リハビリとして新人賞の話でも書きましょう。題して「すべての新人賞には第0次審査落ちがある」。 釣りタイトルのようにみえて、その実、ほんとの話。多くの小説漫画などの新人賞では第1次審査、第2次審査、第3次審査、などと関門があるわけですけれど、そのまえに「第0次審査」があるということですね。 つまり、原稿を出すまでが「第0次」。この「第0次」で落ちているひとは少なくないはずです。ようするに、原稿を出すこともできずに終わっているということですね。 その理由はもちろん、色々と考えられます。単純に書くのが遅くて間に合わなかったとか、規定枚数をオーバーしてしまって出せなかったとかね。 ただ、それ以上に多いのは自意識の問題で出せなかったひとではないでしょうか。つまりまあ、どんな作品も出しさえしなければ落選しないわけです。

    すべての新人賞には第0次審査落ちがある。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2010/01/30
    やらないものにチャンスはおとずれることはない
  • 人間の四分類と、ぼくが『ラブプラス』にはまらない理由。 - Something Orange

    昨日の夜、スカイプで話した会話が例によっておもしろかった。このところ、次々とおもしろい話ができて、ぼくとしては楽しい。で、例によって、記事としてメモしておこうと思う。 はじまりは例によってフィクションに耽溺せずにいられない人種の話。ぼくら、そういった人種にとっては、重要なのは「事実」よりも「真実」だよね、という話が出た。 この場合の「事実」とは客観的に計量可能なファクトのこと、「真実」とはひとの心のなかにしかない主観的な「当のこと」だ。現実と理想ということもできるだろう。 で、世の中には、ただ単によくできているという次元を超えて、ぼくら幽明の民を惹きつける作品がある。なぜか。そこに「真実」が描きこまれているからだ、という話になった。つまり、そこには「真実なる世界」があるのだ。 この場合の「真実なる世界」とは、すべての願望が満たされる楽園を指しているわけではない。どういえばいいのだろう――

    人間の四分類と、ぼくが『ラブプラス』にはまらない理由。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2009/12/14
  • 自分から話しかけるなんてできない。 - Something Orange

    ども。海燕です。 最近、チャット用に新スカイプアカウントを取って、「いつでも話しかけて来てください」と告知しているわけですけれど、いまのところ、ほとんど話しかけてくれるひとはいませんねえ。はっきりいうとひとりだけです(ありがとう!)。 気楽に話しかけてくれると嬉しいんですけどね。とはいえ、こんなシステムを取っているのも、ぼく自身がじぶんから誰かに話しかけることができないからなんですけど(笑)。 やっぱり、知らないひとに話しかけるのって気おくれするよね。「いま忙しいのにうざっ。空気読めよ」とか思われているんじゃないか、という疑念が拭えない。いや、友人知人相手ですらそう思うことはある。 チャットも、入りたいと思っているひとはもう少しいるんじゃないかと思うんですよ。ROMがけっこう何十人とかいるわけだから。でも、やっぱり親しい人同士で話し合っているところに入り込むのってきついですよね。うん、知ら

    自分から話しかけるなんてできない。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2009/12/08
    激しく共感
  • 「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という言葉の意味。 - Something Orange

    先日の「物語夜話ラジオ」がおもしろかったので、インスパイアされて記事を書いてみる。 テーマは「あきらめたらそこで試合終了ですよ」。近頃、この言葉の意味をつくづく実感するようになった。そうなのだ。あきらめたらそれまでなのだ。 以前、ぼくは、この言葉を一種の根性論として理解していた。勝負が見えていてもとにかくあきらめずさいごまで全力を尽くせ、という意味だ、と。 しかし、最近ではもうすこし違う意味に解釈している。ひとは、じっさいには可能なことでも、不可能だと思い込んでしまうことがある。そしてそう認識したとたん、当に不可能になるのだ、ということ。 たとえば、ぼくもそうだけれど、「自分は絵を描けない」というひとがいる。が、目が見えて、手が動かせるなら、物理的な意味では、描けないはずはないんだよね。 ようするにそれは「描けないと思い込んでいる」だけなのだ。もちろん、技術的な巧拙はある。そのままではへ

    「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という言葉の意味。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2009/11/20
  • うまい作品がおもしろいとは限らない。 - Something Orange

    同人ゲーム『うみねこのなく頃に』をエピソード2までプレイした。おもしろい! いや、もう、おもしろいどころじゃないですよ。圧巻ですよ。感動ですよ。 エピソード1があまりにも退屈なので、それを終えるまでひと月以上かかっているのだが、エピソード2は数日で読み終えた。 あまりにも濃密な物語体験にグロッキーになってしまったので、エピソード3に手を出すのはもう少し先にしようかと思うが、とにかくこれはすごい。素晴らしい。傑作。名作。いや――そうでもないかな? 『うみねこ』という作品をまえにして思わされるのは、その評価のむずかしさである。一筋縄ではいかないその内容もあるのだが、それ以前に、ひとつの作品として粗が多すぎる。 まず、最前書いた通り、序盤が退屈。それはもう異常に退屈。事件のひとつも起こらない登場人物紹介が延々数時間にわたって続くのは、ある種、拷問である。 たしかに『ひぐらし』に比べればずっと良く

    うまい作品がおもしろいとは限らない。 - Something Orange
    ucho
    ucho 2009/11/07
    「ようするに『うみねこ』はひと言で「傑作」というには、あまりにも問題が多すぎる作品なのである。しかし、それらすべての欠点にもかかわらず、この作品はおもしろい。それはもうめちゃくちゃおもしろい。」
  • 連載漫画ひきのばし、そのふたつのパターン。 - Something Orange

    このあいだのラジオで、ペトロニウスさんたちと、最近の漫画連載のひきのばされ方って目に余るものがあるよね、という話をしました。そのいい例が『ハヤテのごとく!』だよね、と。 きょうは、それでは連載がひきのばされるとは具体的にどういうことなのか、という話をしたいと思います。 ま、いいたいことは単純で、ようするに五話で語れることを一〇話かける、五巻で終われるものに二〇巻費やす、これが物語がひきのばされるということですよね。 こういうことをした場合、物語の内容が変わらないとすれば、当然、一話ごと一巻ごとに詰め込まれる内容は薄まることになります。そして、自然、作品のテンションも落ちる。 いまの漫画界、あるいはライトノベルあたりも同じかもしれませんが、とにかくその辺りではこういうことになっている作品が大量に存在するように思います。 で、ぼくはそれは良くないことだと考えるんですね。この連載のひきのばしは漫

    連載漫画ひきのばし、そのふたつのパターン。 - Something Orange