これまでショップや研究者の立場で様々なアキバの将来像を語ってもらったが、今回は街全体を俯瞰して将来設計する立場の千代田区に話を聞いた。 現在も進められている秋葉原地区の開発は、2008年3月の「(仮称)TX秋葉原駅前開発ビル/阪急電鉄」竣工により、一段落する。行政の中でも、この開発事業にもっとも注力したのが千代田区だ。街全体の発展のために、開発事業者と地元の町会や商店会、行政が協議する「Aテーブル」を2002年4月に発足。2006年に発展的解消をするまで、千代田区がリーダーシップをとって、まちづくりの取り組みを進めてきた。 異なるベクトルをとりまとめる苦労を痛感 アキバの駅前開発で忘れてはならないのは、街区や道路によって所有者や開発時期がバラバラで進められてきたこと。一元的に開発が進む通常の都市再開発から考えると、かなりレアケースなのだ。千代田区も「前例がない」と語る特殊な開発事業は、思惑
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