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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (61)

  • 上げ潮派ってなんでしょ(プチ改訂版)

    ソフトバンククリエィティブのメールマガジンに掲載されたもの転載 もう七年も前のことだけど、2001年に専修大学教授の野口旭さんと共著『構造改革 論の誤解』(東洋経済新報社、以下『誤解』)というを出した。執筆の関係は、野 口=先生、田中=弟子、という感じで、僕はそのとき初めて経済評論という分野に手 を染めたわけである。このの主要テーマは、「構造改革なくして景気回復なし」と スローガンを掲げて、国民的な人気を誇った小泉純一郎首相の経済政策を批判的に議 論することだった。小泉氏の当時の人気は当に凄まじく、非常勤でいってた大学の 講義で『誤解』の内容を説明していたら、ある学生のアンケートに「なんで先生は小 泉首相をいじめるんですか?」という一言コメントが返って、思わず苦笑したもので ある。 その国民的人気はほぼ在任中維持されたといえよう。そして小泉氏は今期かぎりで 政界を引退するという。「上

    udy
    udy 2008/10/02
    ”「上げ潮派」にとって、デフレ脱却は目的ではなく、あくまでも「小さな政府」脱却のための一手段にすぎない、というのがリフレ派との違いなのかな。
  • 本当に社会に害なす暴言とは?(民主党枝野幸男議員の朝ナマ発言を考える) - Economics Lovers Live

    麻生政権が早くも「暴言」によって大臣辞任という失点ですね。まったくこんな低レベルな政治的失点(発言の是非は置いておきます)をする人をいれていたということは、この政権に緊張感が微塵もない証拠ではないでしょうか? やはり長を選ぶ選挙自体に緊張感がないといけないんでしょうね。 さて対する民主党の経済政策議論で見逃せないのが、「利上げをして景気回復」とでもいう主張がしばしば見受けられることです。利上げをして景気回復というのはただの間違いであり、それを確信犯的にいう場合はただのトンデモ(通常の経済学の発想ではでてこないデタラメ)です。 昨日というか日真夜中の朝まで生テレビで民主党の枝野幸男議員が大よそ「利上げで景気回復」といわれたとのことです。まあ、おっしゃるのは自由ですが、曲がりなりにも次回の総選挙で覇権を握ろうかという政党の「政策通」がそのような発言を堂々といってしまうこところに、このブログで

    本当に社会に害なす暴言とは?(民主党枝野幸男議員の朝ナマ発言を考える) - Economics Lovers Live
    udy
    udy 2008/09/29
    泣ける話だねえ・・・
  • 「徹底した金融緩和下においてなおデフレ基調であり、かつ、にもかかわらず景気が回復するという新たな経済現象を説明することを、社会的に要請されている」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    上記のエントリー題を少し考えてみました(上記は大瀧雅之先生から頂戴した論題です)。 まず後付けではなく、それこそリアルタイムにリフレ派(デフレ不況を脱却するために低インフレ政策を要求する人たち)は一貫して、現状を90年代から今日まで 「徹底した金融緩和」ではなく、「不徹底な金融緩和」として認識しています。 特に90年代から03年までは事実上の金融引締め(実質利子率が高止まりという意味)で考えていました。これは拙著であれば野口旭さんとの共著『構造改革論の誤解』(2001年)を読まれればこれが跡付けでもなんでもなく当時からいままでに至る認識だとわかるでしょう。さらにリフレ派自体は僕などよりも日米経済学者・エコノミストともに20世紀の末から同様の意見を提起してきたことです。「徹底した金融緩和」という条件が満たされたためしがない、とリフレ派はほぼ共通して思っているでしょう。そのためエントリー題名に

    「徹底した金融緩和下においてなおデフレ基調であり、かつ、にもかかわらず景気が回復するという新たな経済現象を説明することを、社会的に要請されている」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 結局、日本銀行がいっていた「フォワードルッキング」って何だったんだろうか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    量的緩和解除、ゼロ金利解除から現在まで日銀行があの時点から今日まで語ってた「フォワードルッキング」。今日の報道にもあるようにGDP成長率がマイナスになり景気後退がより鮮明になった。 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe082/pointj.pdf 株価などの資産価格も大幅下落、物価水準はコアコアCPIやデフレーターをみれば依然としてデフレ、そしてCPIでみれば物価上昇(=名目所得が伸びてない中では懐が痛むだけの話)、完全失業率の再度の上昇‥‥で、いったいこれを毎回毎回せこくシナリオを下方修正していき、いつまでも「シナリオ通り」と詭弁を使い、「フォワードルッキング」を重視するといっているけれども、それはどこ見ているのか? 経済学以前のただの「常識」でみれば一目瞭然の戯言でしかないのに、妙なことに日では日銀担当の記者たちも、そしてエコノミストたちの多くもこ

    結局、日本銀行がいっていた「フォワードルッキング」って何だったんだろうか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    udy
    udy 2008/08/13
    ま、長期的(私たちがみんな死ぬくらい)には日本の景気が上向きになることもあるでしょうから、その辺を見据えてるんでしょうねw
  • フェルドシュタイン:中央銀行の二つのスタンスと労働組合 2008-08-11 - Economics Lovers Live

    マーティン・フェルドシュタインの論説(http://economistsview.typepad.com/economistsview/2008/08/feldstein-a-tal.htmlでの紹介による)から彼の論説を随時補いながら紹介。彼はFedとECBの金融政策のスタンスが、コモディティ価格の上昇によるインフレリスクに対して対照的なことに注目する。Fedはインフレと失業を両睨みで、特に昨年から近時まで景気を重視して積極的に利下げを行った。対してECBはコモディティ価格の上昇がインフレ期待を招きそれが高いインフレをもたらすことを重視し利上げスタンスであり、厳格なインフレファイターといえる。 この両者の違いは、フェルドシュタインによれば両経済圏における労働組合の交渉力の強さの違いに依存している。ユーロ圏では労働組合の力が強い(労働組合参加率も高く、低いフランスも交渉力は強い)。このため

    フェルドシュタイン:中央銀行の二つのスタンスと労働組合 2008-08-11 - Economics Lovers Live
  • ECB利上げ。日本はどう対応すべきか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ECBが予想通りに利上げを行った。総合インフレ率や(非加工品、エネルギー関連を抜かした)コアCPIの最近の上昇基調、さらに消費者・企業の今後1年間における物価上昇予測の増加をみての判断ではないか、と解説されている。またしばしば解説で利用されている理屈は、料品や原油価格の高騰が、人々のインフレ期待を高め、それが総合インフレ率だけではなく、(料、エネルギーを抜かした)コアCPIまでも上昇させることにつながるのではないか、という説明である。もっとも多くの解説はどんな物価指数をみて記事を書いているか判然としているわけではなく、曖昧に「インフレ」や「インフレ懸念」などの言葉で代用しているだけであり、正直、私もそれらの解説の書き手がどんな指数を念頭に置いているのかわからないケースがほとんどである。そのような区別などそれらの解説記事では枝葉末節なのかもしれない(もちろんそんなことはないが)。 とこ

    ECB利上げ。日本はどう対応すべきか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • いわゆる「新前川レポート」的なものを読む

    大竹文雄氏作成の「グローバル経済に生きる −日経済の「若返り」を −」http://www.keizai-shimon.go.jp/special/economy/item1.pdfを読む。一言でいうと無残である。確か報道では新しい「前川レポート」をつくる、という趣旨だったように憶えている。今回の新「前川レポート」*1は、その批判と成果(??)の上に立脚しているはずだが、残念ながらその種の作業が行われ活かされているのか疑問である。 「前川レポート」というのは1986年に当時の中曽根康弘首相の私的諮問機関が発表した文章である、少なくとも経済学者の側の批判では小宮隆太郎氏らによってその政策目的と政策手法の組合せ、採用されている(非)経済学的発想の是非をめぐって議論が行われてきたものである。そしてほぼ「前川レポート」については以下の評価が妥当する。 「前川レポート」は日が黒字減らしをすると宣

    いわゆる「新前川レポート」的なものを読む
  • ボ版・経済論戦その5(リフレ主義) 2008-06-02

    内容は無保証。このhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080601#p1続き 5 リフレ主義の立場 さて以上の構造問題主義、反経済学、清算主義が、(もちろん従来もそうだったが)サブプライム問題以後において日の経済論壇をにぎやかなものにする可能性が大きい、と私は理解している。そのことは特にサブプライム問題顕在化前後の経済論戦をとりあげた第2章や3章で再度詳細に検討していこうと思う。ここではいままでとり上げなかった経済学の立場を紹介する。それは不況に直面すれば、金融緩和や財政出動を行い、失業や企業の倒産を防ぐ、というマクロ経済政策を支持する考え方であり、(日の経済論戦はそうではないかもしれないが)欧米ではごく普通の経済思想と経済学のあり方である。このごく普通の経済学のあり方を、日のように構造問題主義(これは新古典派経済学の誤った援用ともいえる)、

    ボ版・経済論戦その5(リフレ主義) 2008-06-02
  • ボ版・経済論戦その4(清算主義)

    内容は無保証。ここhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080531#p1の続き。 4 清算主義 清算主義をもう一度書くと、経済の成長や発展は資源を無駄に利用しないことによってもたらされる、そのために社会に非効率的な資源の利用があればそれを除去しなくてはいけない。ただしそれには政府の介入は必要なく、市場の淘汰の力で行うべきである、という立場であった。清算主義の理論的な評価は、ハーバード大学教授のJ.ブラットフォード・デ・ロングの論文「“清算”循環と大恐慌」(1991年)や、慶應義塾大学の竹森俊平教授の『経済論戦は甦る』(東洋経済新報社、2002年。改訂新版は日経済新聞社、2007年)に詳しい。デ・ロング氏や竹森氏らによれば、この清算主義をもっとも明瞭に打ち出したのは、ジョセフ・シュンペーターである。シュンペーターは世界恐慌を経験した後の1941年に

    ボ版・経済論戦その4(清算主義)
  • ボ版・経済論戦その3(反経済学)

    ここhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080530#p2の続き 3 反経済学 金子氏らの「セーフィティネットの経済学」は、構造問題主義への批判だけではない。彼らの経済思想は、そのルーツにおいて反経済学的思考と類縁性が強い。このことは金子氏の経済論壇デビュー作のひとつである『反経済学―市場主義的リベラリズムの限界』(新書館、1999年)や『経済の倫理―反経済学からの問い』(新書館、2000年)などの題名からもわかるだろう。このときの反のつく「経済学」が、卑近には竹中平蔵氏らの主張する構造問題主義、その国際版である経済のグローバル化(規制緩和や政府組織の民営化などの効率性向上政策)であることがわかってきた。おそらくこの「経済学」のイメージは、ほぼ稿でいうところの反経済学、そして「市場原理主義」批判の立場にたつ人たちのおおよその合意する姿であろう。こ

    ボ版・経済論戦その3(反経済学)
  • ボ版・経済論戦その2(構造問題主義)

    いままでの投稿(ボ版は基的に内容は無保証) ボツ版・経済論戦その1http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080529#p2 2 構造問題主義 構造問題とは、政府の不適切な規制や政策の歪み、制度の欠陥などが原因となって、資源の効率的な利用をするインセンティヴが歪んでしまうことである。例えば税金を使って誰も利用しないような道路や箱物施設を無駄に建設していくような国や地方公共団体の活動などを想起すればわかりやすいだろう。いま労働・資などの生産資源を完全に利用したならば実現される経済の大きさを「潜在GDP」と名付けよう。またこの潜在GDPの成長率を「潜在成長率」とする。国内の構造問題としては、公務員制度や独立行政法人改革、都市再生計画、公的金融機関の統廃合、財政支出の中味の見直しなどが含まれている。これらの構造問題を解決すれば、既存の生産資源を効率的に利

    ボ版・経済論戦その2(構造問題主義)
  • [シネマ] コミュニストはSEXがお上手? - Economics Lovers Live

    一昨日、試写会に招待していただき鑑賞。観たところはいまから20年前に職場だったところとちょうど道を挟んで真向かいの映画美学校。あんなに近くで何年か働いていたのに建物の中には入ったことはなかったので物珍しい。映画も非常に珍しいセックスを題材にしたドキュメンタリーの秀作。東西ドイツの統一で、いままで神秘のペールであった東ドイツのセックス事情が明らかに。しかも東ドイツの方がどうもセックスが偉くうまく、女性の満足度は異常に高く(オルガスム到達率85%)、しかもペニスも西よりも6mm長いという。これはどういった理由なのか? マルクス主義に即した社会的教育の成果なのか、はたまた経済的な制約が生み出したものなのか(女性の職場進出による騎上位かつ女性上位の交際慣習の成立など)、そもそも西ドイツの方がセックス市場が非効率的なのではないか、などなどいろんな角度から、東西ドイツのセックス事情を描いていて、時間も

    udy
    udy 2008/05/16
    これは公開したら観てみたい。
  • 新入生の皆さんえ。裏経済セミナー2008「不謹慎な経済学ガイダンス」 - Economics Lovers Live

    なんでも『経済セミナー』が元気がないという。いや、当に元気がないかどうかは知らないが、策謀渦巻く(笑)匿名掲示板での噂レベルで見聞した。確かに一時期に比べると印象度が薄れた感はある。私は学生のときな勉強で、そして研究者に加えて物書きを始めた初期には寄稿先として、同誌には非常にお世話になった。そのためそのような風評を見るとかなり残念であり、また同誌のいまの実態を表しているとはまったく思われない。 とはいえ今回の4月号をみると飯田さんや岡田さん中村さん佐藤さん佐々木先生まで加わりまるで知り合いのオンパレードなのだが、いまいちみんなまじめである。著者らの誠実な人柄ゆえであろうが、手堅く行くものだけが揃いすぎている。そこで『経済セミナー』4月号を補うべく(補わなくていいという意見もあるが今日はいまのところこれしかネタがないので 笑)、ネタノミストとして新入生のみんなに裏経済セミナー風のネタをお送

    新入生の皆さんえ。裏経済セミナー2008「不謹慎な経済学ガイダンス」 - Economics Lovers Live
    udy
    udy 2008/04/03
    "どこかの勘違いが編集したわざわざダメな議論をおしゃべりするド素人「だけ」を選んだ日本経済入門のローマ人の名前がついた某誌特集"←これがマジでひどい代物なんですよ。http://magazineworld.jp/#/brutus/fromeditors/636/
  • 2008-03-31 - Economics Lovers Live

    明日から新年度。社会人は今日からでしょうか? アクセス数が昨日の夜から激減しているので新年度開始でさすがにネットでブログ遊覧というわけではないのでしょう。僕も明日から大学ですので、皆さんの新しい船出(船出しない人も)の無事を祈ります。 ところで新学期そうそうからネットで経済問題を中心に「だまされない」ための基書を以下のご案内。 まず原論はこの6冊でしょう。 1 飯田泰之『ダメな議論』 いま話題の毒餃子問題から財政赤字、年金問題など、ネットで流布する謬説にだまされない基的なリテラシー(この言葉僕は嫌いw でも学生の皆さんは馴れてるので使用)を提供する快著 ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書) 作者: 飯田泰之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/11/01メディア: 新書購入: 23人 クリック: 1,054回この商品を含むブログ (177件) を見る 2 ロバート・グ

    udy
    udy 2008/03/31
    "頭の良し悪しが問題になるのは僕らよりよほど頭のいい人たちがその微細な差を厳しく競うようなとき。僕らのような頭をちゃんと使ってない人は「頭がわるい」なんて贅沢をいって自分を誤魔化すのはだめだと思ふ"
  • 2008-03-25 - Economics Lovers Live マンキューの反経済学10大原理

    必要があって猛ピッチで反経済学について考えているここ数日ですが*1、「反経済学」は言葉の定義でいえば経済学の反命題なので、例えばマンキューの経済学の冒頭にある十大原理の逆を定義すればまさに「反経済学」になるはずです。それを考えたら例の寄席芸人経済学者(なんとなくキャラ僕とかぶる 笑)Yoram Baumanの持ちネタであるマンキューの経済学の十大原理の「翻訳」版が冗談みたいですが、僕が漠然といまは抱いている反経済学の(厳密とはいかないけれども)性格づけとして、“まじめな意味で”使えるのでは? と思うようになりました。以下、マンキューの訳文は翻訳を学術的引用で使用。 まずマンキューの経済学の十大原理は以下のようなものです。 1 人々はトレードオフ(相反する関係)に直面する 2 あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である 3 合理的な人々は限界的な部分で考える 4 人々はさまざ

    2008-03-25 - Economics Lovers Live マンキューの反経済学10大原理
  • 日銀の独立性を侵すのは、例えばインタゲ論争への無理解ではないか? 2008-03-19 - Economics Lovers Live

    ネットのニュースのトップで見かけた以下の論説の書き手にこそ僕にはよくよく日のインタゲ論争を学んで欲しいと思う。 http://diamond.jp/series/tsujihiro/10020/?page=2 このブログを読んでいる人ならばとっくに察しがついているように中川秀直氏のインタゲ論や日銀の独立性に関する議論(中央銀行には目的の独立性ではなく手段の独立性がある)など、その核心部分は暗黒卿@高橋洋一氏の影響があることを。もちろんインタゲも上記論説とは反対に、日のほぼすべてのインタゲ論者は伸縮的インタゲ論者であり、おまけにリフレ政策の幅広い手法のひとつとしてか考えていない。こんなこの論説が批判しているような厳密なインタゲのルール化のようなものは、例えば2000年ぐらいの『金融政策の論点』(東洋経済新報社)あたりで散見される程度である(うろ覚えなのであとで修正するかも)。 少なくとも

    日銀の独立性を侵すのは、例えばインタゲ論争への無理解ではないか? 2008-03-19 - Economics Lovers Live
    udy
    udy 2008/03/20
    良エントリ。
  • これはもう経済テロでは? 「一日一歩、三日で三歩戦略」で危機的状況でも金利上げる連中ばかり揃えるのか、日本銀行? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    総裁「誰それ」ネタは悪い冗談にしか思えないのでもう書くのをやめようかと思ったけれども、昨日の週刊誌二誌でのコメントの影響力があまりにも大きく、期待していただいている読者の方々も少なからずいるでしょうし、なにかしら問題の共有になればいいと思いますので、このバカげたネタを再記します。 僕の知人の若い人が曰く、この日銀の総裁・副総裁選出は結果的に、日銀理論の持ち主(不況下でも金利を上げる清算主義者)を一人ずつ順繰りに採用している凄まじい「戦略」になっている、という見立て。 すでに決定の白川氏がかって国会でこの長期停滞の間で失われた預金金利などを強調して事実上の日銀行の金利上げ路線の「地ならし」をしたのはあまりにも有名。まず一日一歩目 さらに西村氏もこのままいくと副総裁選出が濃厚。この人事はすでにお伝えしたように鬼平派の推薦濃厚か? そして民主党の日銀理論派といえる仙石議員が、露骨に西村氏に低金

    これはもう経済テロでは? 「一日一歩、三日で三歩戦略」で危機的状況でも金利上げる連中ばかり揃えるのか、日本銀行? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    udy
    udy 2008/03/19
    おそらく予想された中で最もひどいシナリオで突き進んでいる気がする。
  • アルファブロガーの経済学の準備メモ - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    「アルファブロガーの経済学」というのは検討材料としてどうかな? と春めいた陽気に誘われて頭ゆんゆん状態になったのでしょうか、検索して知ったんだけどメリケン国家ではそもそも「アルファブロガー」という範疇が成立してないか無視されてて、日みたいに毎年賞で騒いで、そこで選ばれた人たちのブログの記事や読書感想文が制度的な感じで自動的に配信されてくような感じにはなってないんだ。へ〜。違ったらごめん。 しかしこのhttp://alphabloggers.com/nominee_2007/entertainment/anond.html のアルファブロガーの人たちで、経済問題に関してはそれを主話題にしているかいなかにかかわらず書いたものみるかぎり、finalventさんところと切込隊長*1以外のところは思わず「逝ってくれ」といいたくなる人たちが勢ぞろいしているのは気のせいだろうか? もしそれが春の陽気で

    アルファブロガーの経済学の準備メモ - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    udy
    udy 2008/03/17
    韓リフ先生がアルファブロガーに目を付けられたぞ!期待期待。
  • 北畑隆生経産次官「デイトレーダーはバカで強欲で無責任だ」説を少し考える - Economics Lovers Live

    山崎元氏の発言 http://diamond.jp/series/yamazaki/10017/?page=1 池田信夫ブログ http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/c2f55e2b68f2f925b64cd8f311406cdc ところで北畑氏の発言の背景やら丁寧な解説それについての反論は、山崎元氏のものが一番わかりやすい。池田ブログはどちらかというとネット世論を代表しているような感じか? 北畑氏を弁護しているものがあるのかどうか、森永卓郎氏がしているという未確認情報があるがネットでいまいち検索結果で得られなかった。 で、この「デイトレーダーはバカで強欲で無責任だ」説を、背景も丁寧な解説も抜きにして、この「」の内の発言自体を少し考えてみたい。 僕がいま適当に検索して読んでみたデイトレーダーについての最新の経済学的分析(意外と少ない)として以下のものがあり、

    北畑隆生経産次官「デイトレーダーはバカで強欲で無責任だ」説を少し考える - Economics Lovers Live
  • かっての掲示板時代のネットの経済学

    黒木掲示板・池田信夫ブログエントリーのときにお約束したもの。遅れてすみませんでした。内容はすでに古くなったり他の僕のに一部入っていたり、またはすでに僕自身が自分の考えとしては抱いていないものも散見されるかもしれません。しかし修正が面倒なのでそのまんま掲載します。旧ブログでも一度掲載したものですので読まれた方も多いとは思います。以上の理由から内容は無保証です。引用言及する際は僕の許可を得てください。 ネットの経済学 メディアと経済思想史研究会報告論文(2002年9月) 田中秀臣 1 インターネット経済論壇 1990年代中頃から、個人のホームページの開設やメーリングリストの一般化などが急速に進展した。このような新しいインターネット環境の変化に呼応して、「掲示板」(BBS=Bulletin Board System)とよばれるインターネット上の言論空間がすざまじい勢いで構築されるようになった。

    かっての掲示板時代のネットの経済学