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まとめとphilosophyに関するurza358のブックマーク (11)

  • 『『差異と反復』の力(ピュイサンス)』

    ドゥルーズの大著『差異と反復』を読了しました。二〇歳代の頃、単行で出ていたものを図書館から借りて読んで以来、文庫版での再読です。若い頃、ほとんど書いてある内容を理解できいないまま、この難解な大著のコンセプトを引用しまくっていました。「反復が微細なズレを生み、その差異が新しいものの創造につながる」といったコンセプトです。しかし、再読してみると、ドゥルーズは、差異と反復を、あらゆる物事や概念の根源として位置づけており、書は、それまで主流だった同一性を重視する哲学(思想)を根から転倒しようという、実にラジカルな試みをしていることがよくわかりました。先人の有名な哲学者(思想家)の考え方に対する批判的検討もふんだんに盛り込まれています。初読から30年近く経ても相変わらず超難解な作品ですが、私の頭脳で理解できたと思われる概要を以下に記します。 ドゥルーズによれば、全ての前提として、全てに先立って

    『『差異と反復』の力(ピュイサンス)』
  • 財津理の思想研究 ドゥルーズ/ラカン/ハイデガー 『差異と反復』のわかりやすい読解3

    7月の暑さで、帰国直後からの激務(?)の疲れが出て、自宅では休息をとるようにしていたが、ここ数日の涼しさで気力と体力が戻ってきたようだ。ブログの執筆に復帰しよう。 ドゥルーズについても、ラカンについても、「欲望学」についても、論究は長丁場になるだろうから、身体的には無理をしないで仕事をすすめたい。どれだけ生きられるのかわからないが、この仕事のなかで死んでいければ、そしてこの仕事が誰かの役に立つのであれば、この上なき幸せである。 ところで、明日、千葉雅也さんと、「欲望」や「性」についてトークする(Naked Loft)。私の「欲望学」が「超越論的」という概念の超克をも目指していること、これを話そうと思っている。 さて、『差異と反復』第二章、第1段落の解説と考察をおこなう。 2012-07-15に発表した訳文(原書p96の文の1行目から20行目、ハードカバー版訳書119頁、文庫版「上」197

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  • 友の死から始める仏教入門 - 不条理ノート

    数年前、友人を亡くした。じとりと、夏に移り変わろうとしていた。僕らは二十歳で、まだ失うものなんてないと思っていた。それが人間で一番美しい季節だなんて誰にも言わせない。春には春の苦しさがあって、夏の苦しさには考えが及ばなかった。誰もが自分の存在の不確かさに怯え、踊り、ただ朱い夏を待つのが僕らの仕事だった。 けれどもこうして夏を迎えてみると、過ぎ去った春がどんなに美しいものだったか、思い出さずにはいられない。 その夜、一斉に掛ってきた携帯電話で彼の訃報を知るとすぐに地元行きの高速バスに飛び乗った。 「どうか嘘であってくれ」と席に浅く腰掛け、指を絡める。灰色の汗が流れ出す。暑い、寒い。まだなにも始まっていないのに、すでになにかが終わろうとしていた。けっして心地よい気分ではなかった。 葬儀は彼や僕の意思とまったく関係なく、滑らかに進んだ。頬の内側を噛むとたちまち鉄の苦味が口腔に紘がる。絢爛に葬られ

    友の死から始める仏教入門 - 不条理ノート
  • 死なない程度にジル・ドゥルーズに感染してみるための6冊

    思考のウィルス、ジル・ドゥルーズ。実践的にも理論的にも危険に満ちたこの哲学者の著書から、入門的な6冊を選びました。比較的晩年に近い時期、死の影が接近するなかで書かれたそれらのテクストのうちに、彼の強度的思考の領を探ります。 著者 ジル ドゥルーズ 出版日 書は1972年から90年までのあいだにドゥルーズ(と盟友ガタリ)が受けたインタビューや談話を中心に編まれたもので、「口さがない批評家への手紙」と「追伸――管理社会について」といういずれも重要なテクストを収めてもいます。 原題の『折衝(pourparlers)』という言葉からも推し測れるように、ここに収められたドゥルーズの発言にはみなどこかしら、社会となんとか折り合いを付けていくために嫌々ながら(?)発せられたという響きが付きまとっています。同じように対談を中心に据えた1冊である『ディアローグ――ドゥルーズの思想』と比較してみれば、雰囲

    死なない程度にジル・ドゥルーズに感染してみるための6冊
  • ネルソン・グッドマン『芸術の言語』から「リアリズム」の項を読んでいる

    透明/半透明/不透明の問題、内面の問題、自然主義リアリズムとまんが・アニメ的リアリズムの問題などについて考えていた。だが「リアリズム」とは何か? それが問題に感じられて胸に引っかかっていた。 たまたまネルソン・グッドマン『Languages of Art』の読書会に参加していたので、訳しながら「リアリズム」の項を少し読んでいるところ。

    ネルソン・グッドマン『芸術の言語』から「リアリズム」の項を読んでいる
  • 2012年の認識論を振り返る: NO NAME

    さて、またもや全然更新しないうちに年末になってしまった。というわけで、今年も唐突にこの1年の認識論を振り返ってみる。今年は認識論関係の新刊、アンソロジーが数多く公刊されて、認識論にとっては豊穣な一年だった。 1、認識論的選言主義が台頭する。知覚の哲学における選言主義とは、知覚や見えがどのような心的態度なのかという点に関わる立場だが、認識論的選言主義とは、認識主体がどのような理由、ないし証拠を持っているのかという点に関する立場である。選言主義の始祖の一人マクダウェルの立場には両者が混在している(彼の立場を純粋に認識論的選言主義と見なす人もいるが、明確に知覚の哲学における選言主義を支持している論文もある)が、そこからインスパイアを得た立場を論じる人が現れてきた。Duncan PritchardとRam Netaで、共著論文もある。Netaは、積極的に認識論敵選言主義に対するアーギュメントを提示

  • 永井均講演@哲学道場駒込

    ふかくさ @fukaxa http://img.ly/2med 永井均教授に<私>の括弧を書いて頂きました。括弧だけでは公共言語において伝達できないため、括弧の下には指標詞として「永井均」としたためて頂きました。ありがとã ふかくさ @fukaxa 10/30開催の第二回哲学道場駒込の出席者は10名(敬称略)でした。永井均(講演者)、さかた(企画・主宰)、大道寺(@daidozi)、@Dosannpinn、西村純(@olivlove)、村山康介(bushido1003)、多、I、itikun(@Taroupho)、深草。

    永井均講演@哲学道場駒込
  • 20100713Res - Google Docs「現代の美的判断論まとめ」

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    20100713Res - Google Docs「現代の美的判断論まとめ」
  • ゆるふわ形而上学読書会番外 - 清塚邦彦『フィクションの哲学』合評会(2010-01-24、本郷)

    森功次/MORI Norihide @conchucame 明日は『フィクションの哲学』非公式合評会の日であります!13:00@東京大学郷キャンパス、法文二号館、美学芸術学研究室(部屋番号は2213)。 2010-01-23 14:33:23 ёшифуми цучия つちや @pankyokouron 分析哲学のを読む際は、実現可能性の高低を括弧にくくって、論理的整合性のみを評価してあげなければならない。論理で作り上げられた、工芸品を眺めるような眼差しで。 2010-01-23 22:03:45

    ゆるふわ形而上学読書会番外 - 清塚邦彦『フィクションの哲学』合評会(2010-01-24、本郷)
  • http://www6.plala.or.jp/swansong/2/subindex.html

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