5年前に長崎県対馬市の寺から盗まれ、その後、韓国で見つかった仏像をめぐり、韓国の寺が「中世に日本の倭寇に略奪されたものだ」と主張して引き渡すよう求めていた裁判で、韓国中部のテジョン(大田)地方裁判所は、26日、「仏像は過去、正常でない形で対馬に渡った。韓国の寺に所有権があるとみられる」として仏像を韓国の寺に引き渡すよう命じる判決を言い渡しました。
「長崎平和宣言」を読み上げる田上富久長崎市長=9日午前11時7分、長崎市の平和公園で(内山田正夫撮影) 首相の目の前で、痛烈な政府批判を展開した。九日の長崎市の平和祈念式典で田上市長は、「核兵器の非人道性に関する共同声明」への不賛同やインドとの原子力協定を挙げ、国への疑念を表明。心中にはスイスで感じた政府へのいら立ちがあった。
母国はトルコライスに難色 国際料理友好親善宣言書に調印した(左から)坂本さん、宇都宮会長、マナブ会長ら=5月24日、トルコ・イスタンブール(坂本さん提供) 「大人のお子さまランチ」と呼ばれて全国的にも知名度が上がっている長崎市の「トルコライス」。このご当地グルメに"母国"トルコの料理人が「トルコ料理にはない様式」としてトルコの名称を冠することに難色を示していることが分かった。西洋料理人でつくる全日本司厨士(しちゅうし)協会県本部会長の坂本洋司さんらが5月にトルコを親善訪問した際に指摘された。 トルコライスは豚カツ、ピラフ、スパゲティを一皿に盛り付けた料理。長崎市は、和歌山県沖で1890年9月16日に起きたトルコ(当時はオスマン帝国)軍艦「エルトゥールル号」の遭難事件にちなんで9月16日を「トルコライスの日」、9月を「トルコライス推進月間」と定めてPRしている。 坂本さんによると、在日
韓国人窃盗団に盗まれた観音寺の「観世音菩薩坐像」の返還を、韓国の裁判所が差し止める仮処分をした問題で、日韓対立の発火点となった長崎県対馬市。古来、交易や外交の窓口として朝鮮半島と密接な関係を持ち、年間15万人の韓国人観光客が訪れる風光明媚な島で住民の気持ちは揺れていた。(田中一世) 「対馬をバカにしている。こんな無礼な国と友好を深める必要があるのか? 朝鮮通信使行列(の再現パレード)はもうやめた方がいい!」 毎年8月に開かれる「厳原港まつり対馬アリラン祭」の主催者で、地元企業などでつくる同祭振興会の山本博己会長(50)はこう語気を強めた。 祭りのメーンイベントは、江戸時代に対馬藩が仲介役を果たした李氏朝鮮の外交使節団「朝鮮通信使」の行列を約400人で華やかに再現したパレード。韓国から毎年舞踊団ら約40人を招待しており、対馬と朝鮮半島の交流を象徴する催しとして30年以上定着してきた。 島内に
韓国・祈祷師が対馬で騒動 川辺で祈る韓国人の祈祷師や占い師=対馬市厳原町、鮎もどし自然公園 韓国人の祈祷(きとう)師ら約200人が20日、対馬市厳原町の鮎もどし自然公園を訪れ、民族衣装を着て太鼓や鐘を鳴らして祈った。しかし公園の使用許可を取っていなかったため、管理者の市と押し問答となる一幕があった。 14日には対馬で盗まれた仏像の所有権をめぐり韓国・浮石寺(プソクサ)の僧侶らが訪問したばかり。20日の来島も一部メディアが「仏像盗難に関連して訪問」と報じていたが、祈祷師らは「無関係」としている。市の担当者は「ルールは守ってほしい。市民感情が悪化している時に勝手な行動をされては困る」と不快感を示した。 韓国の旅行会社によると訪れたのは、自然をあがめる祈祷師や占い師らでつくる団体の会員。毎年2回、海外の自然豊かな山や海で祈っている。対馬へのツアーは数カ月前から計画していたという。 祈祷師
長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、韓国で回収された観世音菩薩坐像をもともと所有していたと主張する韓国の浮石寺の円牛僧侶は15日、滞在中の対馬市で「最も懸念しているのは盗難により日韓関係が悪化することだ」とする浮石寺の住職の手紙を読み上げた。 手紙は観音寺の住職宛て。観音寺側が「仏像の返還が先だ」として面会に応じなかったため、僧侶が報道陣に公開した。 手紙は「近く観音寺を訪ねて縁を深めたい。私たちは多くのことを理解し、共感できると信じている」と、観音寺側に呼び掛けている。一方で、仏像が14世紀に韓国で作られたものであることを念頭に「最初の居場所に戻ることを切実に願っているのも事実」としている。 円牛僧侶は今回の訪問について「世俗的な欲は捨て、(観音寺の)住職には仏の教えに従って行動してほしかった」と話した。
【ソウル時事】長崎県対馬市の寺から盗まれ、韓国に運び込まれた仏像について、韓国の大田地裁は26日、寺が仏像を正当に取得したことが証明されるまで韓国政府は日本側に返還してはならないとする仮処分決定を下した。聯合ニュースが報じた。返還を求めている日本側の反発は必至で、外交摩擦に発展する可能性も出てきた。 仏像は観音寺が所有していた県指定文化財の「観世音菩薩坐像」で、朝鮮半島から伝来したとされる。他の仏像と共に盗まれ、1月に韓国人の男が韓国警察に逮捕された。 その後、仏像は忠清南道のプソク寺で造られたと主張する市民団体がプソク寺への返還を求める仮処分を申請していた。 決定は「観音寺が仏像を正当に取得したことが裁判で確定するまで、韓国政府はプソク寺が委任した執行官に仏像を預けなければならない」としている。地裁関係者は「完全に返還しなくてよくなったわけではない。決定が国際法上、通用するか検討も
新羅や高麗時代に作られた日本の重要文化財の仏像などを長崎県対馬市の寺社から盗んだ韓国人窃盗団が1月末に韓国当局に摘発された。ただ、一件落着とはいかなかった。韓国税関が「模造品」と思い込み、犯人が大手を振って韓国に持ち込んでいた“不手際”が発覚。「仏像はもともと倭寇が奪ったもので、返す必要はない」との声まで持ち上がった。図らずも韓国お家芸の「反日」騒動に巻き込まれた仏像の行く末はいかに…。(桜井紀雄) ■数十億円の“国宝”が「模造品」?ベテランがまさかの失態 盗難に遭ったのは、いずれも対馬市にある海神神社の国指定の重要文化財「銅造如来立像」と、観音寺の長崎県指定の有形文化財「観世音菩薩坐像」、多久頭魂神社の仏教経典「大蔵経」の3点。 大蔵経については、窃盗団の一人が「犯行直後に山に捨てた」と供述しているが、仏像2体については1月22日に韓国南部、慶尚南道・馬山(マサン)の古い冷凍倉庫に隠され
“竹島遊覧便”を運航する韓国「大亜高速海運」便への長崎県と対馬市の補助金支出について、対馬では「国益に反する」という批判的な意見がある一方、「島の経済のためには当然」との声が主流だ。高齢化と過疎化が進み主産業の漁業などが衰退する中、韓国からの観光客や資本投下に依存せざるを得ないのが実情だからだ。 「補助金支出を批判する人は島の実情を知らないのではないか」。島内で旅館と食堂を経営する対馬旅館業組合の熊本裕臣組合長はこう話す。 対馬は福岡から約130キロ。釜山からは約50キロしかなく、高速船で1時間10分。韓国にとって登山や釣り、買い物が楽しめる「最も近い海外旅行地」でもある。週末、商店街をそぞろ歩く家族連れや若者グループは韓国人が目立つ。 大亜社便が震災後2カ月半余り運休すると、対馬のにぎわいは消えた。熊本さんの旅館では、韓国の旅行代理店が3カ月先まで押さえていた予約が一斉にキャンセルされ、
【ロンドン=伊東和貴】広島と長崎で二重被爆し、昨年93歳で亡くなった山口彊(つとむ)さんについて、英BBCが昨年12月に放映したテレビのお笑いクイズ番組で、「世界一運が悪い男」などと紹介していたことが20日、分かった。在英日本大使館はBBC側に書面で抗議し、番組プロデューサーは謝罪した。 問題となったのは、昨年12月17日に放映された人気の番組「QI」。司会者が、長崎出身の山口さんが広島に出張して原爆で大やけどを負った後に鉄道で長崎に戻ったことに触れ、「英国なら電車は止まっている」と英鉄道の不備を自虐的にとらえる内容だった。だが、ゲストのコメディアンが「長崎で入院したのか」とつっこむと、スタジオから笑いが漏れる一幕があった。 さらに、司会者が「山口さんが長崎に戻ると、また原爆が投下された」と述べると、観衆は爆笑。司会者は「二重被爆をして生き残ったのは、最も幸運か最も不運か」などと締めく
原爆落下中心地を訪問し、スーザン夫人とともに献花するルース駐日米国大使=26日午後、長崎市松山町、森下東樹撮影 米国のルース駐日大使が26日、被爆地の長崎市を初めて訪問した。長崎原爆資料館を見学した後、「深く心を打たれた。核兵器なき世界の平和と安全を求め、すべての国と共に働くというオバマ大統領の決意の重要性を、さらに強く認識させてくれた」というコメントを読み上げ、原爆落下中心碑に献花した。 また、土山秀夫・元長崎大学長や朝長万左男・長崎原爆病院長とも懇談した。原爆投下直後の土山さんの救護体験や、オバマ大統領の長崎訪問を求める署名活動などについて熱心に耳を傾けていたという。田上富久市長もオバマ大統領の長崎訪問を要請した。 ルース大使は今年8月6日に開かれた広島市の平和記念式に米国代表として初めて参列した。長崎市の8月9日の平和祈念式典は「スケジュール上の都合」を理由に参列しなかったが、
広島は6日、原爆投下から65年の「原爆の日」を迎える。広島市中区の平和記念公園で午前8時から原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式)が始まる。 今年の式には、原爆を投下した米国の代表として初めてルース駐日大使が参列。核保有国の英仏両国の臨時代理大使と、潘基文(パン・ギムン)・国連事務総長もそれぞれ初参列する予定で、節目の式となる。ロシアも参列予定で、核保有5カ国のうち中国をのぞく4カ国がそろう。全体の参加国は過去最多の74カ国にのぼる。 米英仏の出席には、昨年4月のプラハ演説で「核なき世界」をめざすと表明したオバマ米大統領の新たな核政策が影響したとみられている。 また、藤村修外務副大臣は5日の記者会見で、岡田克也外相が6日の広島平和記念式に出席すると発表した。外務省によると、外相の記念式参加は初めてという。 5日、国連事務総長として初めて長崎市を訪れた潘氏は演説後に浦上天主堂
在日朝鮮人の歴史Q&A 大村収容所とは? 南へ強制追放のため設立/まるで刑務所、捕虜収容所 大村収容所の外観 大村収容所とは何ですか? 大村収容所は朝鮮戦争の避難民や外国人登録令に違反した同胞を収容し、南朝鮮へ強制追放するために設立された施設です。1950年10月1日、針尾収容所として始まり、12月末に大村の元海軍航空工廠跡地に移転して現在になりました。 初期の収容人員は常時4、500人で、最も多いときには1500人が収容されていました。ここから集団送還された同胞数は、50年代だけでも1万人以上にのぼります。被収容同胞には刑務所や捕虜収容所と同様な、過酷で非人道的な待遇が行われていました。 収容所の周りは鉄条網と高いコンクリートの塀で二重に取り囲まれ、鉄格子の付けられた部屋は溢れる人数で身動きできず、食事や医療も不充分でした。しかも52年5月以降、送還者のうち「終戦」前から在留者で追放され
県立対馬歴史民俗資料館(対馬市厳原町、阿比留徳生館長)が所蔵している銅製の印章2個が、朝鮮国王から対馬藩主に発給され、対馬藩と朝鮮国との外交文書などに押された「図書(としょ)」であることが分かった。 図書は江戸時代、朝鮮国王が、朝鮮との外交や貿易を担っていた対馬藩に出したもの。同藩は朝鮮国との外交文書や渡航証明書に用い、藩主が死亡したら返還し、新しい藩主に発給されるというしきたりだったとされる。 印面は、2個とも1辺が6・7センチの正方形で、高さは約7・8センチ。取っ手が付いたピラミッド形。13代藩主・宗義章(よしあや)(在位1839〜42年)と14代藩主・宗義和(よしより)(同42〜62年)の名前が彫られている。 この印章は、同資料館収蔵庫で保管されていたが、詳しい調査は行われていなかった。県教委が今年度から3年計画で藩政史料「宗家文書」のうち、未整理だった絵図類や器具類を調べており、慶
対馬(長崎県)など国境の島の国防上の懸念が指摘されるなか、大正時代に制定された「外国人土地法」が注目されている。安全保障の観点から重要な区域の外国人による土地買収を制限する規定が盛り込まれているからだ。存在自体が長年忘れられていたが、対馬をはじめ、新たな国防上の脅威に備える糸口になるのではないかと、「眠れる法律」の活用を模索する動きが出てきた。 外国人土地法は大正14年の制定。第4条で「国防上必要ナル地区ニ於テハ勅令ヲ以テ外国人又ハ外国法人ノ土地ニ関スル権利ノ取得ニ付禁止ヲ為シ又ハ条件若ハ制限ヲ附スルコトヲ得」とある。同条の2項では具体的な地区を「勅令ヲ以テ之ヲ指定ス」と定めている。 超党派の議連「日本の領土を守るため行動する議員連盟」(会長、山谷えり子参院議員)のメンバーらから「対馬問題の解決の糸口となりうる」と注目され、法的効力が残っていることが国会質疑で確認されている。 条文にある「
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