最近、「お薬手帳」の評判が悪いそうです。 お薬手帳は、アレルギーや副作用歴、薬の使用歴を記録するもので、受診時に医師に提示する他、薬局においても薬剤師が確認することで、飲み合わせ(相互作用)や重複投与、他の治療への悪影響の防止といった、薬物治療の適正化に一定の役割を果たしています。 持ち歩くのが面倒、久しぶりに病院を受診する頃には紛失している、といった声は以前からありましたが、最近の悪評は、主に負担金(薬剤師が確認・記録することで調剤報酬70円、自己負担金は負担割合により10~20円)に対する反感のようです。不景気な世の中ですから、何でも安いに越したことはありませんが、メディアによるバッシングの延長で、薬局業務への不信感や忌避感までもが一部の患者さんに広がっていることは問題です。 薬局薬剤師の立場から、お薬手帳に関しての解説を書いてみます。これまで見聞きしたTVや新聞等による解説とも比較の