最先端のロボット研究開発を行う早稲田大では医療、福祉など生活を豊かにする分野でのロボットの活用を模索している。その開発拠点が理工キャンパス(東京都新宿区)に近いオフィスビルに開設された「RTフロンティア」だ。7つの表情 一般の人々が気軽に訪れ、ロボットと触れあうことができるよう都心部に設置。高齢者がリハビリにロボットを活用できるスペースも設けている。 藤江正克教授は「高齢化社会が到来するなか、ロボットと協調しながら新たな社会を切り開きたい」と意気込む。 RTフロンティアで最も注目されているのが、感情を全身で表現できるヒト型ロボット「KOBIAN」(コビアン)だ。同大理工学術院の高西淳夫教授らが開発した。 両手を挙げて目を見開いて驚いたり、うつむいて涙を流すようなしぐさで悲しみを表すなど7つの感情を表現する。顔の部分にモーターを内蔵し、感情を表現する動きがプログラムされている。 医療や介護の