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経済学と新書に関するushiwatatのブックマーク (3)

  • 書評:「人間の安全保障」 アマルティア・セン著 | タイム・コンサルタントの日誌から

    を読んだときだった。社会的決定の問題を扱う同書の中で、センの有名な「リベラリズムのパラドックス」の定理や、「パレート伝染病」の概念による見事な問題解決に舌を巻いた覚えがある。 センと再び出会うのは、数年後に、会社の英会話教室で、先生から課題としてわずか2頁の雑誌記事を読むよう渡されたときだった。記事では、インドなど発展途上国における飢饉について、その原因は天候や農業の不作ではない、という驚くべき分析が示されていた。それは料を買うためのお金や市場での配分割り当て、彼の用語で言う”Entitlement"が欠乏していたために引き起こされるという。それは天災ではなく人災であり、適切な政策によって防止可能だというのだ。その短い解説記事の著者が、アマルティア・センだった。 センはインドのベンガル地方に1933年に生まれ、英国ケンブリッジ大学で博士号を得た経済学者である。その研究領域は、集団的意思決

    書評:「人間の安全保障」 アマルティア・セン著 | タイム・コンサルタントの日誌から
  • ポジショントークを越えて。- 『日本の景気は賃金が決める』 - HONZ

    ポジショントークというものがある。 何かについて意見を言うときに、客観的な視点からみて正しいと思うことではなく、自分自身の所属する業界や組織、役職といったポジション(立ち位置)にとって有利な主張をするのがポジショントークで、ビジネスの世界は勿論のこと、日常の至るところに溢れ返っている。意見の対立というのは、主義・信条の対立もあれば、感情的な諍いも、明確な優劣が定まっている論争もあり、当に様々だが、実はお互いがポジショントークをしているだけの場合も少なくない。そんな訳で、要するに「どこにでもある」のがポジショントークなのだが、中でもとりわけ多くのポジショントークが飛び交う分野の1つは経済学(街角経済学を含む)ではないかと思っている。まあでも、それも当然だ。この言葉の生い立ちは、そもそも金融市場なのだから。 さて、そんな経済学だが、日国内の目下の話題といえば、やはりアベノミクスではないだろ

    ポジショントークを越えて。- 『日本の景気は賃金が決める』 - HONZ
  • 「見えざる手」よりも「弱い人」〜『アダム・スミス』 堂目卓生著(評:荻野進介):NBonline(日経ビジネス オンライン)

    経済学の古典をいくつか挙げよ、と問われたら、たいていの人が真っ先に指を屈するのがアダム・スミスの『国富論』ではないだろうか。 そこには誰もが知っている有名なフレーズがある。「見えざる手」である。個々人が自分の利益を追求する利己的な行動を取ることは何ら非難に値しない。むしろ、そうした行動が、市場の価格調整メカニズムを経て、公共の利益を促進するのだ、という文脈で使われる言葉だ。 意外なことに、見えざる手が出てくる箇所は同書中、一箇所だけなのだが、語られている内容と言葉によほどインパクトがあったのだろう、著者いわく、いつの間にか、スミスは、政府による市場の規制を取り払い、競争を促進することで豊かな強い国を作るべきだと唱えた、究極の市場原理者というイメージが流布している。 それに対して、異を唱えるのが書の立場である。スミスが生涯で著したもうひとつの著作である『道徳感情論』と当の『国富論』を丁寧に

    「見えざる手」よりも「弱い人」〜『アダム・スミス』 堂目卓生著(評:荻野進介):NBonline(日経ビジネス オンライン)
    ushiwatat
    ushiwatat 2008/05/21
    『道徳感情論』など。|スミス曰く、人間は二種類に分かれる。世間の評判のみで評価を下す人と、公平な観察者の評価を頼りにする人である| |この弱い人、もしくは個々の人間の弱さが経済発展の原動力である|
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