2008-12-24 友人の回復を祝う 「ホームレス」と呼ばれた友人がいる。 中学生の頃の友人である。彼は身だしなみ、殊に頭髪に無頓着であり、同級生は彼の頭を見て「葱坊主」とか「いが栗」「馬糞うに」などと呼んでいた。中学校を卒業する頃には最終的に「ホームレス」と呼ばれていた。 別にいじめとかではない。そこには親しみがあったし(事実、彼を「馬糞うに」と命名したのは彼の恋人であったし、彼女こそが頻繁に彼を「うに頭」「葱坊主」と呼んでいた)、彼は彼で全く身だしなみへの無頓着さを改めようとはしなかったのだから。 そんな彼と久々にゆっくりと酒を飲む機会がこのところ続いている。 実はこの彼こそが私の第一の友人である。コンサルからプライベート・エクイティーの世界へといった友人、メキシコからの友人も大切な、本当にかけがえのない友人だが、それでもやはり私はこの「ホームレス」と呼ばれた友人を愛してやまない。