オウム真理教の一連の事件で、最後まで逃亡を続けた高橋克也被告に無期懲役の判決が言い渡されました。オウム裁判が始まって20年。若者たちを虜にした危険なカルトの教訓は得られたのかを考えます。 これによって、190人以上が起訴されたオウム真理教の一連の裁判はひとつの区切りを迎えました。地下鉄サリン事件では、15人に死刑や無期懲役が言い渡されたことになります。死刑判決は、首謀者の松本死刑囚をはじめ事件の調整役を担った井上死刑囚、それに、サリンを地下鉄にまいた散布役など合わせて10人です。一方、高橋被告のように散布役のメンバーを車で送り迎えした送迎役は、無期懲役が多くなっています。 20年に及んだ裁判では、一連の事件の詳細な事実関係が明らかになりました。しかし、入信した若者たちが、殺人さえも正当化する松本死刑囚の危険な教えをなぜ盲信したのか、そして、自分で考えることを放棄し、指示されるまま無批判に犯
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