兵士に立ち向かう素手の少年の姿。あるいは破壊された家の前でぼう然とする家族...。「パレスチナ問題」という言葉は日々のニュースで取り上げられています。また教科書の中で誰もが一度は目にしているでしょう。 パレスチナにあるエルサレムという都市は、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の聖地として世界中の関心を集めているため、「宗教対立」とか「何千年前の紛争」とか言われて、「難しくて私たちには判らない問題ですね」とテレビなどで安易に片づけられることもあります。 でも実際のパレスチナでは、長い間宗教の異なる人々が共存していました。また大きな紛争になったのは、たかだか百年間にすぎません。本当に難しく、解決できない問題なのでしょうか? ここでは簡単に、パレスチナとパレスチナ問題を解説します。 (詳しくは様々な本も出ているので読んでみてください。) パレスチナは、東をヨルダンに接する「ヨルダン川西岸地区」と、