製本業「藤沢製本」(滋賀県大津市)は、2023年7月の電気料金が約32万円と前年同月と比べて4割(約20万円)削減することに成功しました。電気代削減の秘訣は、「デマンド契約」で最大需要電力を抑えつつ、補助金を活用して照明をLEDに変えたこと。そして何より、残業や土日出勤を大きく減らす働き方改革が大きく影響しました。詳しい取り組みを代表取締役の藤沢佳織さんに聞きました。 【図解】物価高に備える経営のディフェンス力の強化方法 滋賀県にある藤沢製本は1963年創業。以来、一般書籍、学生参考書などを専門としてきた製本会社です。 工場には製本のための大型機械が並んでいます。本の検品が必要なので、蛍光灯は120本。それでも明るさが足りず手元に照明スタンドが必要でした。空調設備もありましたが、あまり涼しくなりません。毎夏になると汗の止まらぬ工場で働くスタッフたちが“激やせ”してしまうほどでした。 そんな