新型コロナウイルスの重症患者数は過去最多の水準が続いていて、東京都内では入院中に重症化し、人工心肺装置=ECMOを使った治療が必要になって転院を余儀なくされるケースが相次いでいます。 転院のためにECMOを使った治療ができる「エクモカー」が出動するケースも相次いでいて、現場の医師は「重症患者がこれ以上増えると対応が難しい」と話しています。 新型コロナウイルスの重症患者の治療についてまとめている「日本ECMOnet」によりますと、自力で呼吸ができなくなり、ECMOを使った治療を受けている患者は、4日の時点で全国で161人となり、過去最多の更新が続いています。 この治療の拠点になっている府中市の「都立多摩総合医療センター」には、別の病院で中等症で入院していた患者が重症化し、ECMOが必要だとして転院を要請されるケースが相次いでいます。 センターには、都内で唯一、「エクモカー」が配備されていてE