IOWNの商用サービス開始を発表するNTTの川添雄彦副社長=2023年3月2日、東京・大手町の同社本社 NTTは2日、次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」の初の商用サービスを16日から提供すると発表した。通信のタイムラグを大幅に抑えられるのが特徴で、従来の光通信に比べて200分の1の「低遅延」を実現できる。主に法人向けとなり、自動運転などへの活用も期待されている。 【写真】アベマのW杯生中継 2千万人超の視聴を支えたエンジニアの熱き闘い IOWNはNTTが2019年に提唱した構想で、発信元から受信先まで、すべての通信を光信号でやりとりするものだ。一般的な家庭にも普及している光通信は、光ファイバーを使った光信号で通信するが、通信の途中で電気信号と光信号を変換する処理が必要で、その際に遅延が生じる。IOWNでは信号変換がないため、遅延を大幅に減らすことができる。 今回のサービスの特徴である「