関西弁は日本語のなかでは珍しい「声調言語」だと聞いたことがあります。 以前NHKで放送していた「日本語なるほど塾」という番組で 関西出身の北海道大学教授の先生がおっしゃっていました。 関西弁で1音節の単語のあとの助詞を省略できるのは声調があるからです。 例えば「気」と「木」では高さが違うのだそうです。 これはその先生の仮説なのですが、 本来の日本語は茨城や栃木の方言のようにアクセントのない平板な言葉でした。 そこに中国からやってきた関西人の祖先が声調とアクセントをもたらしました。 昔の関西は文化の中心でしたから、 周りの人々も関西の言葉を学ぼうとしたのですが、 アクセントは真似することができても 声調は真似することができませんでした。 現在の日本人が中国語を学ぶのに苦労するようなものです。 これが関西弁以外の方言にはアクセントはあっても、 ほとんど声調がみられない理由だそうです。 現代、関