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ブックマーク / www.designstoriesinc.com (13)

  • 退屈日記「ホームレスさんの家に見つけた、あるものにひっくり返った!」

    JINSEI STORIES 退屈日記「ホームレスさんの家に見つけた、あるものにひっくり返った!」 Posted on 2020/12/26 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、朝起きたら、フランス政府のコロナ接触追跡アプリ「AmtiCovid」にメッセージマーク、赤い①が現れており、超、焦った。 誰か感染者と濃厚接触した場合、連絡が入ることになっている。 ぼくはずっとそれを恐れていた。 たしかに、ボンマルシェに行ったし、すれ違った可能性がある。 おそるおそる、アプリを開いて覗いて見ると、「メリークリスマス、よいお年を!」みたいな明るいメッセージで、ひっくり返った。驚かすなよ~! 気を取り直して、少し遠くまで、今日は走ることにした。 コロナ太りを解消させないと、もうライブが出来なくなってしまう。 ロッカーの誇りまで奪われるわけにはいかない。ランニングウエアに着替えて、さっそうと出発!!! エッ

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  • リサイクル日記「パリジャンが好むアパルトマンのインテリア」

    JINSEI STORIES リサイクル日記「パリジャンが好むアパルトマンのインテリア」 Posted on 2022/08/27 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、パリジャンのインテリアのセンスは実は彼らのファッションセンスよりもずっと上だと思う。 どの家に招かれても、当にその人の生き方がきちんと表現されていて、楽しいし、興味深いし、芸術的だし、勉強になる。へー、こういうアパルトマンに住んでみたいなぁ、とどこの家に招かれても、だいたいため息がこぼれてしまうのだ。 一部屋一部屋にその人の喜びや幸せや歩いてきた道のりがきちんと見えるのだ。 家具の選び方も、壁紙の色合いも、テーブルの上の置物まで、とにかく微に入り細に入り、素敵で言葉が敵わない。 パリジャン、パリジェンヌはおしゃれだけれども、ミラネーゼに比べればうんと地味なのだけど、いやぁ、これがことインテリアになると、ミラネーゼの重厚な美意識

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  • 退屈日記「パリの不動産事情、田舎で暮らしたい、2」

    JINSEI STORIES 退屈日記「パリの不動産事情、田舎で暮らしたい、2」 Posted on 2020/09/08 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、在仏20年近くになろうとしているけど、ぼくはフランスに物件を持っていない。毎月、家賃を払っている。賃貸の方が気楽なので、そうやってだらだらと生きてしまったけれど、今後も家賃を払い続けるのは年齢的にもどうなのかな、と考えだし、慌てて何か小さな物件でも買おうか、と思ったら、還暦なので、銀行から借りるにも年齢の問題で簡単じゃない、という情けない結果も出て、キャッシュで買えるほどお金持ちじゃないし、何よりもパリの物件は20年前の倍以上、2~3倍、いやもっと値上がりしてしまい、銀座に家を買うような状態にいつの間にか、なっていた。 その上、建物が古いので買っても水漏れとか、この日記でも書いた通り、修繕にばかりお金がかかり、結局は、借りた方が楽だった

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    uxoru
    uxoru 2020/09/08
  • パリ最新情報「感染者数なんかどうでもいい。大事なのは実効再生産数だ」 | Design Stories

    PANORAMA STORIES パリ最新情報「感染者数なんかどうでもいい。大事なのは実効再生産数だ」 Posted on 2020/07/22 Design Stories 連日、日の、特に東京、大阪のコロナ新規感染者が増え続けているというニュース。なぜか、日は感染者数の話題ばかり先行するが、感染者数はもちろん大事だが、感染者数だけではコロナの拡大イメージが掴みにくい。フランスの場合、新型コロナウイルス感染状況は4つの指針で観察されている。 1.感染者数の割合、 2.PCR検査の陽性率、 3.実効再生産数、 4.集中治療室の稼働率だ。 日でも、このことに気が付いて報道をしはじめているメディアも出てきた。特にフランス政府が注目しているのは検査の陽性率より、Rゼロと呼ばれる実効再生産数なのである。ちなみに、フランスのロックダウン解除時(5月11日)のPCRテストの陽性率は1.9%、実行

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  • 暮らしの日記「日本人もびっくり。ボンジュールの真実」 | Design Stories

    JINSEI STORIES 暮らしの日記「日人もびっくり。ボンジュールの真実」 Posted on 2020/06/15 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、「ボンジュール」がやたら飛び交う。ひとたび、外に出ると、最も多く発する言葉がこの「ボンジュール」になる。見ず知らずの人とパン屋の列で目が合っても「ボンジュール」だし、すれ違いざまに目が会ったら「ボンジュール」と言い合う。日でももちろん「こんにちは」を言うけど、なかなか見知らぬ人には使わないし、使う回数が圧倒的にフランスは多い。ボンジュール=こんにちはではないことに最近気が付いてきた。ボンジュールは「ぼくはここにいますよ」とか「ぼくは決して怪しい者じゃないですよ」とか「なんか生きてるのっていいですよね」みたいな、共時的な存在確認みたいな合図で、それは発する相手への思いやりというよりも、自分自身に向けて、許しを与えているような、どこか宇

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    uxoru
    uxoru 2020/06/15
  • 退屈日記「息子の夢がかなった日、辻家初のUBER EATSで注文」

    JINSEI STORIES 退屈日記「息子の夢がかなった日、辻家初のUBER EATSで注文」 Posted on 2020/05/25 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、「あのさー、今日のランチ、何がべたい?」 「あのさー、パパは世界で一番頑張ってるし、最高の料理人だと思うんだけど、ぼくはちょっとお願いがあるんだ」 「なに、どうした?」 なんか、イヤーな予感がした。 「あのさー、ちょっと手の込んだ立派なパパの絵にかいたような豪華なランチを毎日毎日べるの正直飽きた」 「えええええええ! な、なんて、贅沢な野郎だ」 ぼくは5メートルくらい後ずさりしてしまった。 「ごめん。ぼくは美って言葉が大嫌いなんだ。パパの料理に対する熱意とか気度とかよくわかるんだけどさ、ぼくはまだ16歳なんだよ。普通の高校生だ。たまにはマクドナルドべたいんだよ」 ぼくは、震える心を必死で抑え込んで、マ、マ、マ

    退屈日記「息子の夢がかなった日、辻家初のUBER EATSで注文」
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    uxoru 2020/05/29
    ”くそ、アメリカに負けた。””父ちゃんの手作りハンバーガーよりもマクドの方が美味しいと言い切る君たちフランスの高校生の気持ちが理解出来ない。悔し過ぎる。”
  • 当たり前の毎日がなくなって見えたこと | Design Stories

    uxoru
    uxoru 2020/05/26
  • 退屈日記「パリがやばい、緩みまくっている。修羅場をみた」

    JINSEI STORIES 退屈日記「パリがやばい、緩みまくっている。修羅場をみた」 Posted on 2020/05/22 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、散歩に出たら、物凄い光景に出くわした、知り合いのカフェが営業していたのだ。営業???? そんなはずはない。まだ、政府はレストラン、カフェの営業を許可を出しておらず、少なくとも6月2日以降までになんらかの営業再開方針が出て、といってもそこから即座に営業が出来るわけじゃなく、多分、最低でもカウンターに客と店員とを分ける透明の板壁などを作らないとならないはずで、ある程度の工事をしてからの再開となるはず。しかし、このカフェは堂々と営業しており、通りにテーブル席が出ていて、人だかりだった。店の外に溢れた客が15人くらいおり、ビールやスピリッツを飲んでいる。びっくりして、恐る恐る近づくとその中にピエールがいた。 「よー、ツジー」 と笑顔でウイ

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    uxoru 2020/05/22
    “あと少しなのに、残念なことだけど、再び感染拡大をする可能性がある。ダイエットで言えばリバウンドなのだ。”
  • 退屈日記「2006年にこの世界を完全予言していた仏作家」

    JINSEI STORIES 退屈日記「2006年にこの世界を完全予言していた仏作家」 Posted on 2020/05/16 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、この下記の映像をご覧いただきたい。特に観ないでも構わないけれど、ようは、2006年に放映されたテレビ番組に出演した小説家が司会者や視聴者の前で、今日現在世界で起こってるコロナ危機を連想させることをそっくりそのまま喋っているのだ。彼女はそのために全身合羽が必要だと言うが、司会者たちは大笑いをし、誰一人信じていない。「あんたら、信じないかもしれないけど、そうなったら笑えないんだからね」と作家は言い続ける。まずは、このやり取りを以下に翻訳するので、読んでもらいたい。作家の名前はフレッド・ヴァルガス。詳しくは後述する。 司会者 「簡単に感染してしまうんですよね」 ヴァルガス 「そうです。その時、マスクなんてないのよ。わかるでしょ? 生産す

    退屈日記「2006年にこの世界を完全予言していた仏作家」
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    uxoru 2020/05/16
    2006年にテレビでパンデミックを予言していた仏作家フレッド・ヴァルガス(Fred Vargas)
  • 滞仏日記「バゲットを振り回して他人を近づけない社会的距離マダム出現」

    JINSEI STORIES 滞仏日記「バゲットを振り回して他人を近づけない社会的距離マダム出現」 Posted on 2020/05/14 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、料を買いに行ったら、物凄い光景に出くわした。ぼくはレジには並ばないで自動精算機で支払いをしていたのだけど、お肉の値段をマシンが読み取れず、若い係員がやって来て、ぼくにかわって数字を打ち込んでくれていた。すると、背後で、 「近づかないでよ、あんた!」 と声が飛んだ。 驚いて降りかえると後ろの精算機の前で年配のマダムが持っていたバゲットを振り上げ、振り回し、別のやはり年配のマダムを威嚇していたのである。冗談じゃなく、それはまるでチャンバラのようであった。昔、友だちとビニールバットでよくやったっけ、チャンバラごっこ。そんな感じだった。 「それ以上、こっちに来ないで、近いでしょ? もっと離れなさいよ」 とマダムは神経質に叫ん

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  • 滞仏日記「終息はないという現実を直視する生き方」

    JINSEI STORIES 滞仏日記「終息はないという現実を直視する生き方」 Posted on 2020/04/23 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、収束はありえると思う。分裂や混乱が次第にまとまって収まりが付いていくという意味なので、この新型コロナ戦争混乱状態は現実を受け止める、ある程度の医学的成果が出始めれば一定の収束を見るだろう。ロックダウンの解除などが行われているので、世界が収束へ向かいつつあるという言うことは出来るかもしれない。しかし、物事が終わって完全に終える、止むという終息に関しては、ぼくは悲観的な意見しかもてない。それは単純にこの世界から風邪やインフルエンザが消え去らないことを考えれば理解貰えると思う。 実は誤解しがちだけれど、風邪を死滅させる風邪薬は存在しない。対処の薬はあるけど、頭痛をおさめたり、のどの痛みをとる薬はあっても、のんだら風邪ウイルスが消えるというものは

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    uxoru 2020/04/27
  • 雨天曇天Melbourne 「ロックダウンde崖っぷち!」

    PANORAMA STORIES 雨天曇天Melbourne 「ロックダウンde崖っぷち!」 Posted on 2020/04/21 ムラカミ ネハン 漫画家 メルボルン 「ロックダウンde崖っぷち!」 皆様こんにちは! 日人パートナーと2歳半boyとヌコ2匹とメルボルンで暮らしているムラカミネハンdeath! ホントは前回(出産〜入院編)の記事の後、のほほんと続きを書いていたんですが、コロナ騒動のおかげでそれどころではなくなってしまい、これはもう取って出しのホヤホヤのヤバみを今書かねば!となり、ここ最近のメルボルンの急激な変化についてお届けすることにしましたYO! 今となっては年末から年明けにかけてのブッシュファイア(山火事)騒動で、環境や健康への影響を心配していたのがまるでロング・ロング・タイム・アゴー…。 やっと2月にブッシュファイアが収まって、中国や日でのコロナウィルスのニュ

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    uxoru
    uxoru 2020/04/21
  • 滞仏日記「全仏、休校に続いてついに飲食店、クラブ、商店などが閉鎖に」

    JINSEI STORIES 滞仏日記「全仏、休校に続いてついに飲店、クラブ、商店などが閉鎖に」 Posted on 2020/03/15 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、学校が全仏で休校になったので、来週頭にはきっとレストランや商店がイタリアのように閉まるはずだから買い出しに行っとかなきゃ、ということを昼に配信した日記で書いてからまだ半日も経っていないのに、フランスの首相、エドワード・フィリップさんが、今夜12時より全仏のレストラン、カフェ、ディスコティックなど公共の場所(薬局と料品店を除く)をしばらく閉鎖すると宣言して(っていうか、4時間まえだよ)、とりあえず、今、パリは小さなパニックの真っ最中。なんだかわからないけど、野次馬根性丸出しで、スーパーまで様子を見に行った。途中、上の階に住んでいる会社帰りのジェロームとすれ違ったので、 「大変だよ、今夜、全てのレストラン、カフェが閉まる

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