inside 産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。 バックナンバー一覧 東京電力の筆頭株主に突如、耳慣れない外資系ファンドが躍り出た。 その名はアライアンス・バーンスタイン。 富士通などにも投資する米国系ファンドで、村上ファンドのように積極的に増配などを要求する「アクティビスト」ではないと見られる。 だが、電力業界の盟主である東京電力の筆頭株主に、外資系ファンドが登場したことで憂慮する声も上がっている。 「とうとう来るものが来たか」。 東京電力のある関係者は率直な感想を漏らした。 今年に入り、外資系の投資ファンドや外国政府が運営する国家ファンドによる日本のエネルギー銘柄への投資が進んでいる。 電力卸最大手のJ-POWERに対しては英国系ファンドのTCIが9.9%を投資する筆頭株主となり、配当を2倍以上に引