シリアの首都ダマスカス東部の反体制派支配地域に対する空爆で立ち上る煙(2017年3月27日撮影)。(c)AFP/Mohammed EYAD 【6月9日 AFP】内戦の続くシリアで昨年末にかけて、医療従事者や施設、病院への攻撃が400回以上も行われたとの調査結果が9日、発表された。調査結果をまとめた専門家らは、医療施設などへの攻撃が戦略として実行されていると非難している。 英医学専門誌ランセット(Lancet)に発表された調査結果によると、調査はメッセージアプリ「ワッツアップ(WhatsApp)」を利用して集められた情報を基に行われ、2015年11月から2016年12月までの間に医療施設などへの攻撃が計402回あったことが判明した。そのほとんどの攻撃で死者が出ており、調査対象の期間に261人が死亡、700人近くが負傷した。 さらに攻撃を受けた病院の約半数がシリア政府の非支配地域にあり、その3