500円で身体を売る61歳の女性も…今も街角に立ち客をとる女性たちの人生とは? 消えゆく街娼の貴重な証言録 東京オリンピックを契機に風俗街一斉浄化の動きがあるのではないか、マイナンバー制度が本格運用されるにあたって周囲にバレたくない風俗嬢は仕事を続けにくくなるのではないか──、風俗街をめぐる状況は日々激しく変化し続けているわけだが、そんな移り変わりの多い夜の街のなかで、いままさに姿を消そうとしている人たちがいる。「街娼」、特に日本人の街娼である。 戦後の混乱期には総数で10万人以上いたと推計される日本人の街娼たちは、それから時を経るなかで徐々に数を減らし、いま街角に立っている少数の人たちのほとんども外国人。日本人の街娼は高齢化も進んでおり、60代70代ですら珍しくない。このままそう時を待たず消滅していってしまうだろう。そんな日本人街娼たちにインタビューを試み、その文化を記録した書籍が最近出