【7月7日 時事通信社】フランス南部アビニョンで6日、第71回アビニョン演劇祭が開幕し、演出家の宮城聡氏が率いる静岡県舞台芸術センター(SPAC)の作品「アンティゴネ」がメインステージである法王庁宮殿の中庭で上演された。世界最高峰とされる同演劇祭で、アジアの劇団がメインの開幕公演を務めるのは初めて。 古代ギリシャの詩人ソポクレスが悲運の王女アンティゴネを描いた同名の原作が題材。俳優が無言で登場人物を演じ、別の演者がせりふを話す「2人1役」の独特な手法を用いて演出した。人々を「敵と味方」に分類しないアンティゴネの思想に「死ねば皆が仏になる」という日本の死生観を重ねる独自の解釈を盛り込んだ。 歴史ある法王庁宮殿の壁を背景に、生と死が交錯する幻想的な世界を創り上げた。宮城氏は「善と悪の二元論を続ける限り、戦争はなくならない。多神教的な文化を持つ日本の劇団として、キリスト教にはない価値観を提示した
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