フォーサイト WORLD 握手するロシアのプーチン大統領(右)とシリアのアサド大統領=2006年12月19日、モスクワ【AFP=時事】 名越健郎 ロシア軍のシリアでの空爆作戦は、旧ソ連圏以外では、ソ連軍によるアフガニスタン介入(1979-89年)以来の軍事行動となった。アフガン介入後の本格的な軍事作戦としては、2次にわたるチェチェン戦争、2008年のグルジア戦争、14年のウクライナ介入があるが、新生ロシアとしては初の旧ソ連圏域外への軍事介入となった。中東での軍事作戦発動は、ソ連時代を通じても初めて。その背景には多くの動機があるが、隠された狙いは、中東の地政学リスクを高めて原油価格を引き上げ、苦境のロシア経済を浮揚させることだろう。 「中東への影響力」と「長期借款」 プーチン大統領は9月30日、政府幹部との会議で、「アサド大統領から軍事支援の要請を受け、国際法に基づき、対テロ作戦を行う」と述
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く