1989年に士郎正宗氏が漫画作品を発表して以来、映画、テレビシリーズ、OVAとして映像化されてきた『攻殻機動隊』。来年、長編アニメーションの公開も控える中、日本の研究者たちが立ち上がり、この『攻殻機動隊』の世界を“リアルに作ろう”という壮大なプロジェクト、「攻殻機動隊REALIZE PROJECT」がスタートした。 【写真】その他の写真を見る 『攻殻機動隊』は、情報ネットワークとサイボーグ技術の発達によって、人々の意思が“電脳”でつながれた未来社会を舞台にしたSF作品の金字塔。今月12日、都内で開催されたドコモが支援するベンチャー企業による開発成果発表会「NTTドコモ・ベンチャーズDay」で、「光学迷彩」、「電脳」、「義体」といった作品に関係深い技術を研究する各界の識者によるトークセッションが行われた。 「『攻殻機動隊』にヒントを得て光学迷彩を開発した」という稲見昌彦氏(慶應義塾大学大学院