新しく開けたカプセルの小部屋。右奥に見えるのは小部屋のふた=宇宙機構提供 小惑星「イトカワ」の微粒子を回収して地球に帰還した探査機「はやぶさ」のカプセル開封を進めている宇宙航空研究開発機構は13日、カプセルの2つの小部屋のうち、砂が多く入っていると期待されていた方を開けたら、目視では空っぽだったと発表した。 はやぶさはイトカワに2回着陸し、それぞれの小部屋に微粒子を回収した。今回開けた方はイトカワに接地していた時間が約30分と長かったため、すでに開けた小部屋より多くの微粒子が入っている可能性があった。 宇宙機構の向井利典技術参与は会見で、「肉眼ではザクザクと入っている感じではなかった」と話した。すでに開けた小部屋と同じように容器をひっくり返して側面をたたき、微粒子が出てこないか調べる。 また、これまでに見つかった100分の1〜10分の1ミリ程度の微粒子数百個のうち、20個程度を調べ