JR西日本の脱線事故ではネット上、マスコミ報道の行き過ぎが大きな話題になり、最後は記者会見での言動が問われた読売新聞大阪社会部・T記者の実名がブログで暴露される騒ぎになった。社会部長名の謝罪記事まで掲載された結果にブログがどれほどの影響力を持ったのか。測定する方法はないものの、Yahoo!で記者名をキーワードに検索すると967ページのヒットがあった。これを見ると今回はぎりぎり脇役だったと言えよう。実はリアルな世界を動かした最初の例かと気になりつつ、これが新時代の象徴なら余りに貧しすぎる、何年か先に歴史を書く際に、この事件から始めるのは勘弁して欲しいと思った。 ブログ界が騒いで現実の世界に力を及ぼした米国の例に、昨年9月にCBSテレビでブッシュ大統領の軍歴疑惑報道で幹部4人が辞任、この2月にはCNNテレビのニュース部門最高責任者が米軍をめぐる不謹慎発言を追及され辞任した。日本のブログも間もな