今年、日本テレビの24時間テレビ『愛は地球を救う』が三五回めを数えた。 タイトルが示すとおり、二四時間ぶっ通しでチャリティ番組を放送し、募金を募る番組だ。そのために、日本テレビでは全国のキー局をあげての一大チャリティイベントにもなる。 十一億を超えた二〇一二年の募金総額は歴代三位の記録になるらしい。過去三十五年間の総額は、実に三二三億円強に達した。すっかりお馴染みになったこのイベントは夏休み最後の週末に催されることから、夏の風物詩的な意味あいを持つようにもなった。 継続にはそれだけの力があるということだが、チャリティ番組としては成功を収めていると言ってもいいだろう。が、慈善活動としてこの番組を見るには、どうにも胡散臭くて、私は賛同する気にはなれない。 理由はとても簡単で、出演者に“ギャラ”が支払われているからだ。 たとえば、24時間テレビの呼び物のひとつは、番組放送中の二四時間で出演者が一