「GPU」で最速スパコン [10/11/19] 東京科学医療グループ・東山正宜、小宮山亮磨 中国のスーパーコンピューターが計算速度で初めて世界一になったスパコンランキング「TOP500」では、中央演算処理装置(CPU)に加え、「GPU」と呼ばれる画像処理装置を多く積んだスパコンが、上位5台のうち3台を占めた。高速の割に小型で消費電力も少ないのが特徴だ。スパコンは大規模化が限界に来ており、GPUや専用演算素子を駆使した新世代へと、急速に多様化が進んでいる。 ◇CPU機より小型・省電力で高速計算 世界一の「天河1号A」(中国国防科学技術大)は、2位の「ジャガー」(米オークリッジ研)の約1・5倍の計算速度をたたき出した。 天河の部品のほとんどは米国製だ。TOP500などによると、米インテル製のCPU1万4千個と、米エヌビディア製のGPU7千個からなる。 これまでのほとんどのスパコンがCPUだけ