IBM は昨年末、恒例の未来予測で「パスワード不要化」を挙げていたが (/.J 記事) 、カナダのカールトン大とマイクロソフトの研究者によれば、音声や顔認識、指紋、網膜認証といったものがパスワードに取って代わることは当分の間はないだろうとのこと (IEEE Security&Privacy Magazine の予稿[PDF]、本家 /. 記事より) 。 これまでパスワードはいずれなくなるものと考えられていたため、パスワードそのものにはこの 20 年間、何も進歩がみられなかった。一方、生体認証や PKI などパスワードに取って代わろうとした他の認証方法は、費用対効果、即時性、利便性といった点でパスワードには勝てなかったとしている。また、多くのシチュエーションにおいてパスワードの利用がふさわしいということを踏まえ、代わりとなる他認証方法を求めてさらに 20 年を無駄にすることはやめ、セキュリテ