「絶望名人カフカ」頭木ブログ『絶望名人カフカの人生論』『絶望読書』『絶望図書館』、NHK『絶望名言』などの頭木弘樹(かしらぎ・ひろき)です。 文学紹介者です(文学を論じるのではなく、ただご紹介していきたいと思っています)。 本、映画、音楽、落語、昔話などについて書いていきます。 俳句同人誌「LOTUS」26号 <Transpoetics Ⅱ X&俳句>特集 に寄稿させていただきました。 「カフカの詩的な言葉はどのように成り立っているのか?」 という題で書かせていただきました。 私は俳句に関してはまったく門外漢なのですが、 それなのに書かせていただいたのは、 俳人の九堂夜想氏より、 カフカの 「鳥籠が、鳥を探しに出かけていった」や 「我々の救いは死である。しかしこの死ではない」などの言葉は、 優れた一行詩と見紛うほどだ、とのご指摘を受けたからです。 たしかに、カフカの言葉は詩的であり俳句的で