来年打ち上げが計画されている、NASAの火星探査機マーズ・サイエンス・ラボラトリー(MSL)がプロジェクト中止の危機に直面している(本家記事)MSLプロジェクトには既に20億ドルかかっており、予算を40%も超過。予算上の理由からプロジェクト要員の解雇も始まっているという。開発スケジュールもかなり押しているうえ、技術的に未解決な課題もまだ多く、更に下請け業者から重要なパーツが納品されないという事態も発生しているそうだ。 問題山積みのこのプロジェクトの今後について、今週金曜日NASAによる決断が下される。最悪中止となる可能性もあるそうだが、NASAが続行や延期を決断しても米議会によって中止させられる可能性もあるとのこと。中止よりは延期を、との声もあがっているが、延期となった場合少なくとも更に3億ドルのコストがかかるとみられており、また今後予定されている他のミッションと干渉してしまう恐れもある。