22日に投開票された兵庫県加西市長選で落選した中川暢三市長(55)が、6月2日に予定していた6月定例議会の招集を「新しい市長にお任せします」と拒み、市議会の正副議長が決められない事態となっていることが、分かった。 同市は近畿市議会議長会の副議長を務めており、6月3日に大阪府藤井寺市で開かれる会議に新議長が出席できなくなる可能性がでてきた。市議会では「とんでもない話で無責任すぎる。議会軽視だ」としており、27日に議員協議会を開き、全議員の署名を添えて招集を求めるとしている。 議会事務局などによると、中川市長から24日に総務部長を通じて、同事務局に連絡があった。地方自治法では議会を招集する権限は市長にあり、副市長に委譲できるが、中川市長はその手続きを現時点で行っていない。 6月2日に議会を招集することは、市長選の告示前に総務部長を通じて中川市長の内諾を得ていたが、落選後に態度を一変させたという