安倍晋三首相と日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が6日、今年3度目の会談を行った。慰安婦問題発言などでダメージを負った橋下氏は、7月予定の参院選を前に再び発信力を取り戻したいところだ。首相も参院選後の「改憲パートナー」に助け舟を出した格好となった。これまで国会運営など重要局面で会談を重ねてきたが、参院選前という局面でも切っても切れない関係なのだ。(岡田浩明、松本学) 「オスプレイの訓練について政府と米軍で検討していただきたい」 橋下氏は6日、首相官邸で菅義偉(すが・よしひで)官房長官に開口一番、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ訓練の八尾空港(大阪府八尾市)受け入れを伝達した。 菅氏は「しっかり考えてみる」と満額回答で応じた。約1時間に及んだ会談の最後は首相執務室に移動し、首相との会談に“格上げ”させた。 橋下氏は、慰安婦発言では首相からも「安倍内閣、自民党の立場とは全く違う」と突き