小名浜港には、全国的にも珍しい駆逐艦を沈めて造られた防波堤があります。 『小名浜沿岸域形成史』のP60「戦後の復興と国際港としての胎動」に、澤風、汐風が沈設された経緯の記述がありました。これによると、澤風は昭和23年4月2日、小名浜魚市場の50m先の沿岸に沈設、汐風は同年8月25日、第一号埠頭の護岸の西側部分に沈設されました。 『いわき市史 第4巻』のP404「防波堤に供された駆逐艦汐風」にも、当時コンクリート、石材等の建設資材の不足や、米軍の強い方針があって廃艦を利用した防波堤工事が行われた、といった背景の記述がありました。その後、澤風は昭和40年に撤去され、現在は汐風のみが沈設されています。 また、「いわき民報」(昭和64(平成元)年1月1日)には、「小名浜港に眠る駆逐艦汐風 元乗組員らが艦上で鎮魂祭」と大きく特集が組まれ、汐風の戦歴など詳しく紹介されています。現役艦として活躍していた
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