何かを的確に表現したいなら、簡潔な言い回しがベストだ。そして今日、最も物事の核心に触れる言い回しをしていたのは、テクノロジー専門ブログ「テッククランチ」の、以下のような言葉だった。 「『ウイ・アー・ザ・ワールド』のピアノ演奏に乗せて、ニューヨークでミサイルが爆発するような妄想めいた悪夢的映像が見たければ、これを見ればいい」 北朝鮮の祖国平和統一委員会のウェブサイト「我が民族同士」がYouTubeにアップしたこの映像には、次のような字幕が流れる。「アメリカのどこかから巨大な黒い煙が上がる」「悪の巣窟が、自らの放った火で燃え上がっているようだ」。実にダークではないか。 とはいえ最悪なのは、このシーンや字幕ではない。それは北朝鮮の人々がアメリカの崩壊を望んでいるという事実かもしれないし、ゲームから盗用された映像が使われていることかもしれない。ニューヨークが核兵器によって破壊されるシーンの映像は、