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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (46)

  • アラブ版「ええじゃないか」踊り | 酒井啓子 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    先月頃から、世界中で「ハーレム・シェイク」という曲が、爆発的に流行っている。音楽としてというより、わずか30秒の曲に合わせて好き勝手に踊る姿を録画した動画が、You Tube上で流行っているというべきか。最初は一人が、ゆる〜く体を動かしているのだが、後半15秒は大勢が意味なく激しく踊る。動き方、踊り方は、全く自由。 世界中で、というだけあって、中東でも大ヒットしている。欧米発信の動画の多くではかなりセクシーな映像が溢れているが、イスラーム圏ではさすがに露出の多いものはあまりない。だが、男女ともに奇抜な恰好をし、時にはいやらしく腰をフリフリする姿もあって、一般的なイスラームのイメージを持ってみると、結構ドキっとさせられる。 そのハーレム・シェイクに宗教保守派が眉を顰めているのが、エジプトやチュニジアだ。チュニジアでは、二月末、外国語学校を舞台に学生たちがハーレム・シェイクのビデオクリップを録

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    warszawa 2013/03/12
    シリア内戦版が面白い
  • 急募! マルクス主義のパンダ飼育係

    飼育スキルは二の次? パンダの世話ができるかどうかはあまり重要ではないらしい China Daily-Reuters 中国の動物園でパンダの飼育係になりたい? だったらマルクス主義思想を復習し直さないといけない。少なくとも広東省の広州動物園で働きたいのなら、マルクス主義に詳しくないと雇ってもらえないようだ。 広州動物園の採用では、面接のほかに筆記試験も課される。試験では「中国文化歴史、動物園に関する知識、そしてマルクス主義の原理と哲学」について問われるらしい。 応募資格は大卒であることが必須で、男性なら35歳未満、女性なら30歳未満が条件とされている。「中国的飼育スタイル」では、トラの世話やワニのエサやりがうまくできるというだけでは条件を満たさないようだ。 広州の日刊紙「羊城晩報」がこの風変わりな募集要項を報じると、ネット上であっという間に広がり笑いのネタにされた。この動物園の監督機関

    warszawa
    warszawa 2013/02/26
    これは僕向けの求人だわ
  • NYを核攻撃、北朝鮮悪意のプロパガンダ映像

    何かを的確に表現したいなら、簡潔な言い回しがベストだ。そして今日、最も物事の核心に触れる言い回しをしていたのは、テクノロジー専門ブログ「テッククランチ」の、以下のような言葉だった。 「『ウイ・アー・ザ・ワールド』のピアノ演奏に乗せて、ニューヨークでミサイルが爆発するような妄想めいた悪夢的映像が見たければ、これを見ればいい」 北朝鮮の祖国平和統一委員会のウェブサイト「我が民族同士」がYouTubeにアップしたこの映像には、次のような字幕が流れる。「アメリカのどこかから巨大な黒い煙が上がる」「悪の巣窟が、自らの放った火で燃え上がっているようだ」。実にダークではないか。 とはいえ最悪なのは、このシーンや字幕ではない。それは北朝鮮の人々がアメリカの崩壊を望んでいるという事実かもしれないし、ゲームから盗用された映像が使われていることかもしれない。ニューヨークが核兵器によって破壊されるシーンの映像は、

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    warszawa 2013/02/07
    ウハハハw。ホントだ。MW3の映像使ってるww
  • 「你幸福嗎?(あなたは幸せですか?)」

    10月初め、中国の国営放送、中央電視台のニュース番組で、「你幸福嗎?」(あなたは幸せですか?)とマイクをつきつけられた人が、「我姓曽」(わたしは曽と言います)と答える様子が放送され、大きな話題になった。このまったく噛み合っていない問答が中国のいろいろな現実を、見る人たちに思い起こさせたからだ。 一つは、マイクをつきつけられた相手が、農村から一時的に都会に働きに来た「民工」、つまり出稼ぎ者だったこと。日頃、都会の市民の目にはほぼ「透明人間」状態の彼らは、都市のいわゆる「3K」業をすべて担っている。都市では欠かすことのできない存在だが、この街での生活を文字通りエンジョイしている人たちの目にはほとんど彼らの存在は入っていない。そして彼ら自身も習慣的に「自分とは関係のない人たち」との付き合いに無頓着だ。ある意味、現代中国独特の年における階級社会では底辺にいる彼らに国営放送の記者が突然スポットライト

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    warszawa 2012/10/31
    日本でもよくやるよね、あなたは幸福ですか?って。重量挙げの話ははじめて知った
  • 尖閣問題にも動じない国際都市・東京の日常

    今週のコラムニスト:ジェームス・ファーラー 〔10月17日号掲載〕 9月のある日曜日、と私は娘を初めて都内の中国語学校に連れて行った。この週末のクラスに集まる800人の生徒はほぼ全員、日の公立校に通っており、週一回の中国語の授業は習い事の域を出ない。大半は日人と中国人を両親に持ち、残りは長年、日で暮らしている中国人夫婦の子供だ。中国語の日常会話だけでも身に付けてほしいと願う親の期待をよそに、休み時間の彼らは日語のおしゃべりに忙しい。 付き添いの親の中には、尖閣問題をめぐって高まる緊張への不安を口にする人もいた。だが、話題の中心はお決まりの学習塾や受験の話だった。 多様な文化が入り乱れる国際都市では当たり前の風景だ。私の「故郷」である東京、シカゴ、上海のようなグローバル都市は、エール大学の社会学者イライジャ・アンダーソンの言う「国際人の天蓋」に覆われている。いわば、目に見えない寛容

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    warszawa 2012/10/25
    うーん? ブラントはホロコーストという行為を謝罪したのであって、ポーランド侵攻や戦争行為を謝罪したわけではないでしょ。東プロイセン問題でもポーランド批判してるし、例としては不適では?
  • 尖閣問題で大騒ぎする中国人の「本音」は

    今週のコラムニスト:李小牧 〔10月10日号掲載〕 歌舞伎町案内人の私が3度泣いた──。に愛人の存在がバレた嘘泣きではない。わが母国の中国と、第二の祖国である日のひどい衝突ぶりに涙したのだ。 日政府の尖閣諸島「購入」に怒った中国のデモが暴徒化して日企業の工場に放火し、日系デパートから時計や貴金属を盗んだ。デモと破壊活動が頂点に達した満州事変勃発日の9月18日前後、私は心配と興奮のあまり、3日間ほとんど寝ずにニュースの進展を見守った。 「趾高気揚(チーカオチーヤン、どや顔)」でひっくり返した日車の上に乗るようなバカな中国人の姿ばかりが目立ったが、マイクロブログ新浪微博(シンランウェイボー)では意外に冷静な意見が目立っていた。それに今回のデモ参加者数は数万人。13億人の全人口から比べれば、0・01%にも満たない。 まったく言い訳できないひどい暴力だ。とはいえ、この問題でなぜこんなに中

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    warszawa 2012/10/15
    読み物としては面白い。
  • それでも日本は走り続ける

    中国は9月30日の中秋節から国慶節(10月1日)の8連休に突入、それが明けると休み前の反日デモが醸造した重苦しいムードから開放された。そして、日でも連休明けのメディアで話題のノーベル賞が、国際情勢に敏感な中国人ネットユーザーたちの間で注目を集めている。 こんな「フェーズの転換」は11月8日を「X-day」とみなしているだろう中国当局にとってありがたいはずだ。いや、これも計算済みだったのかもしれない。だが実際はノーベル賞を見つめるレベルの人たちは片時も先日の騒ぎを忘れておらず、ノーベル賞が証明する「日中国の差」をはっきり意識しているのだが。 それは一部の日人が想像するような単純な「酸っぱい葡萄」ではない。逆に彼らは数年前の民主活動家、劉暁波の平和賞受賞に歓声を上げた人たちで、「酸っぱい」どころか、先月の信じられないような暴動を苦々しく思っている。あわせてGDP世界2位のこの国に何が足

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    warszawa 2012/10/12
    今読んだ
  • ロムニー、国民の47%を「たかり」呼ばわり

    近頃のアメリカ政治に関する話題は、2つの数字を中心に回っている。 1つは、昨年のウォール街占拠デモで有名になった「99%」。高所得や大幅な税控除を享受している超富裕層1%に対して、そうした恩恵にあずかることのできない国民の大部分を指す数字だ。 そして今、大論争になっているのが、共和党の大統領候補ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事の口から発せられた「47%」だ。ロムニーは5月にフロリダ州で開かれた資金集めのイベント(非公開)で、「米国民の47%が連邦所得税を払っておらず、政府に依存するのが当然だと思っている層だ」と語っていたことが、今週になって判明。国民の半数を見下した発言だとして、物議を醸している。 アメリカは99%が成長の恩恵から取り残された国なのか、それとも47%が税金も払わず行政サービスにただ乗りしている国なのか、どちらに共感するか有権者の反応を探れば、11月の大統領選の結果も

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    warszawa 2012/09/20
    まあ昨今日本でもこの手の主張する奴いるよね
  • 欧州に蔓延する自殺という疫病

    財政危機の打撃を受けた国々で、不景気と失業、緊縮策に追い詰められて絶望のあまり死を選ぶ人が急増している もう限界だった。1年以上も仕事はないのに、徴税人はしつこく追い掛けてくる。 5月下旬のある日、マルコ・トゥリーニ(41)はミラノ近郊の自宅アパートで4歳の息子と生後14カ月の娘を抱え上げ、6階の窓から投げ落とした。も投げ落とそうとしたが、は逃げた。最後は自分が飛び降りた。彼は即死だったが、幼子2人はしばらく息があったという。 悲惨な話だ。しかし似たような悲劇はイタリア各地で、今も繰り返されている。 5月10日の午後、ナポリ郊外に住む実業家のアルカンジェロ・アルピノ(63)は『ロザリオの聖母』で有名なポンペイの聖堂に行き、聖画の前にひざまずいた。それから駐車場に戻り、銃で自分の頭を撃ち抜いた。 彼のポケットには、3通の封書があった。1通は子のために聖母の加護を願うもの。2通目は自分の

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    warszawa 2012/08/10
    「遠からずこの国の貧乏人はずっと少なくなるだろう。みんな、自ら命を絶ってしまうから」
  • 帰還後に自殺する若き米兵の叫び | アメリカ | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    待望の帰国なのに アフガニスタンとイラクからの帰還兵だけでも自殺者は数千人、戦闘中の死者数6460人を上回るとみられる Lucas Jackson-Reuters 退役軍人省カナンデグア支部(ニューヨーク州)にある電話相談室。相談員のメリッサが電話に出ながら、私を見てささやいた。「この人今、『5号線のど真ん中に飛び出して、何もかも終わらせたい』って言ったわ。『こんな人生、生きてる価値ない』って」 電話の主は4カ月前に海兵隊を除隊した若者。仕事もカネもなく、朝から何もべていないという。ペンドルトン海兵隊基地と仲間のそばにいたくて、父親のトラックで田舎からカリフォルニアに出てきたが、仲間のほとんどは再び外国に送られたか、海兵隊を離れていた。 酒に溺れるようになり、マリフアナを吸うことも少なくない。海兵隊には4年いて、イラクにも2回行った。でも除隊後は定職が見つからない。そして今、海兵隊基地近

  • 「ジョーカーの髪は赤くない」、コロラド乱射事件の謎

    20日(金)早朝に映画館で乱射事件を引き起こし、12名を射殺、50名を負傷させたジェイムズ・ホルムズ容疑者は、23日(月)には予備審問のため、地区の法廷に登場しました。その風体は異様であり、視線が定まらないばかりか、時折意識を朦朧とさせるような態度は、社会から大きな非難を浴びています。 それよりも私が驚いたのは、噂通りホルムズが髪を赤く染めていたことでした。どうして驚いたのかというと、ホルムズがバットマン3部作の第2作『ダークナイト』に登場する殺人鬼のジョーカーというキャラクターに影響を受けていたと伝えられる一方で、作中のジョーカーの髪の色は「赤くない」からです。故ヒース・レジャーが演じた、『ダークナイト』におけるジョーカーの髪は終始黒で、やや青みがかった色をしているのです。 では、一説によると「自分はジョーカーだ」と名乗って殺戮を繰り広げたというホルムズ容疑者が、どうして「ジョーカーの髪

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    warszawa 2012/07/26
    『ノーラン兄弟は作中でジョーカーにかなり屈折したセリフを言わせているのですが、その中では漠然と「父親による虐待の結果」ということが示唆されています』...冷泉さん見てないでしょホントは
  • 人種差別は薬で治る精神疾患?

    移民排斥にも効く? フランスのロマ人追放政策に抗議する人々 Radu Sigheti-Reuters 一般的によく使われている心臓病の薬で、潜在的な人種差別意識が改まる可能性がある――そんな研究結果が発表された。 研究では、交感神経の働きを抑えるベータ遮断薬「プロプラノロール」を服用した人と、プラシーボ(偽薬)を服用した人を比べた。すると前者のほうが、人種的偏見を抱く傾向が少なかったと、英インディペンデントが報じた。 プロプラノロールは、心拍などの自律的機能をコントロールする神経回路に作用する。同時に、恐れや感情反応に関係する脳の部位にも作用する。そのため不整脈や高血圧などのほか、不安やパニック障害などの治療にも使用される。 今回の研究結果は、人種差別は「恐れ」に根差すものだという事実によって説明出来るだろう――研究を行った科学者たちはそう考えていると、オーストラリアAP通信(AAP)は報

  • それでもプーチンは生き残る

    革命前夜? 「反プーチン」の叫びはどこまで広がるか(12月10日モスクワで行われた抗議デモで) Andrey Rudakov-Bloomberg/Getty Images 12月4日に行われたロシア下院選の不正に抗議して、モスクワとサンクトペテルブルクの市街に大勢の市民が繰り出したとき、ジョン・マケイン米上院議員は上機嫌でツイッターに書き込んだ。「ブラード(ロシアのウラジーミル・プーチン首相のこと)よ、あなたのそばに、もうすぐアラブの春がやって来るぞ」 それは違う。10日に行われた6万人規模のデモはソ連の共産主義体制崩壊後、最大のものだったが、モスクワのボロトナヤ広場が「第2のタハリール広場(エジプト民衆革命の中心地)」にはなることはない。プーチンがエジプトの独裁者ホスニ・ムバラクのように、市民の怒りによって権力の座から追われることもない。 プーチン体制にとっては、05年に年金削減に抗議す

  • 共産党御用達iPad「レッドPad」の中身

    中国共産党員向けの「iPad」、その名も「RedPad Number One(レッドPad・ナンバーワン)」が登場した。 中国メーカー「紅派一号」が開発したこのタブレット端末は、地元では「紅派(ホンパイ)」の名で知られ、「共産党幹部や政府職員らがネットを使いこなすのを助ける新しいモバイルプラットフォーム」と宣伝されている。 アンドロイド3.2搭載で、ディスプレイは9.7インチ。共産党員向けアプリ各種をプレインストールした状態で発売される。価格は9999元(約12万円)と、中国でのiPad販売価格の2倍もする。 レッドPadの共産党員向けアプリには、例えば記者証が有効かどうかをチェックする機能や、国営メディアの記事やブログを読む機能が含まれる。また、党上層部からの指示が毎日送られて来るアプリや、ネット上で国民が政府についてどんなことを言っているかをストリーミングするアプリもある。 こうした

  • 「香港人は犬」発言で中国への怒り爆発

    「二級市民」扱い ドルチェ&ガッバーナの店舗前で、差別的な待遇に抗議する香港市民(1月) Bobby Yip-Reuters 香港が中国に返還されてから15年。一見すると些細な出来事によって、今なお消えない中国土と香港の緊張関係が浮き彫りになった。 事の発端は、香港の地下鉄内で中国人観光客の女性が子供に菓子をべさせていたこと。香港の地下鉄では車内などでの飲が禁じられているため数人の乗客が注意をしたところ、激しい口論へと発展した。この時の様子を撮影した映像がインターネットに公開されると、ある中国の学者が香港人を「大英帝国の犬」で「いかさま師」だと非難する発言をした。 過激発言をした北京大学の孔慶東(コン・チントン)教授は、孔子の末裔を自称する人物。彼は中国のネット番組の中で、「私が知る限り、香港の多くの人々は自分を中国人だと見なしていない。この手のやつらはずっと、イギリスの植民地支配の

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    warszawa 2012/01/25
    「孔子の末裔を自称する人物」ここが香ばしい
  • 尾崎豊の再評価が不要な理由

    アメリカには成人式というものがありません。18才で法的に成人する若者に、社会全体で期待をしたり説教をしたりという習慣はないのです。成人式的なメリハリは宗教が担っているという理由もありますが、もしかしたら世代ごとに世界観の論争をしたり、反抗と抑圧の抗争をしたりというカルチャーが弱いからかもしれません。そもそも核家族イデオロギーが機能する中で親子が比較的仲が良いということもあると思います。それがアメリカの強さと弱さを輪郭づけています。 そんなアメリカとの比較で言えば、日から聞こえてきた成人式の日の「今の若者に尾崎豊のような反抗を期待」するという朝日新聞の社説と、その社説を批判した常見陽平氏の『「成人式はバカと暇人のもの」若者に「尾崎豊」を強制するのはやめなさい』というアゴラの記事を巡る論争は大変に興味深く思えました。 尾崎豊と言えば、校内暴力の時代の「反抗カルチャー」の象徴とされています。常

  • 中国紙「米との対決は不可避」

    人民の力 アメリカ中国の台頭に気が気じゃない?(写真は中国人民革命軍事博物館) Jason Lee-Reuters アメリカが悲しみと厳粛な空気に包まれながら9・11テロから10周年を迎えたその日、中国では共産党系新聞の社説にこんな見出しが躍った。「中国アメリカと対峙せざるを得ないのか」 「9・11から10周年を記念する日は、アメリカが自らの戦略的な位置を調整するいい機会かもしれない。少なくとも心理的に調整する機会だ」と、人民日報系英字紙「環球時報」は書いた。 「大統領選を控えたアメリカでは、徐々に中国に対する批判の声が高まってくるだろう。こうした言説によって、米国民は中国を競争相手または敵だと見なすようになるだろう。この考えがアメリカで主流になれば、中国アメリカの敵に仕立て上げられる可能性もある」 この社説はさらに、アメリカは「中国の台頭を危惧しているに違いない」と記す。しかし、い

  • アメリカの「タイガーマザー」論争は日本の教育論議の参考になるのか?

    今年のはじめから、「タイガーマザー」という言葉がアメリカでの流行語になっています。その発端は、イエール大学法科大学院の先生をしているエミイ・チュア(蔡美児)女史の自伝的エッセイ "Battle Hymn of the Tiger Mother"(「タイガーマザーの闘争賛歌」とでも訳しておきましょうか)がベストセラーになったあたりからです。反復訓練で何とかなる知的能力のトレーニングを最優先に、母親が鬼になって子供を躾けるべきという内容で、アジアでは取り立てて驚くような思想ではないのですが、内容が極端なので大変な話題になっているのです。 内容は確かに過激で、具体的には(1)スリープオーバー(誕生パーティーなどでの友人宅でのお泊り)の禁止、(2)プレイデート友人宅を訪問して一緒に遊ぶ)の禁止、(3)全ての主要教科でトップを取らせる、(4)バイオリンとピアノを毎日3時間練習、他の楽器は一切禁止・

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    warszawa 2011/03/03
    「基礎能力は強制されて獲得し」はともかく「最先端の内容や原則論は自発的に習得した」ってのは客観的にも主観的にも判断できないと思うんだが。まぁ話の意味は分かる
  • 行列と秩序とイギリス人

    イギリスに帰国して、住み慣れたわが家に帰ったような気がする反面、何となく落ち着かない感じもしている。幸い、そんな僕の「イギリス基礎ガイド」とでも言うべきを手に入れた。ここ数年に読んだ中で最高の一冊といえるくらいだ。 人類学者のケイト・フォックスが書いたこのは、その名も『イギリス人ウォッチング』(邦訳・英宝社)。イギリス人に関する解説を、軽いノリで楽しんで読める(実はちゃんとした学術文献でもある)。 1ページに1つはイギリス人に関する興味深い考察があるが、その全部はとてもここでは書き切れない。1つだけ、とても面白かったものを紹介しよう。 ご存じかどうかわからないが、イギリス人には「行列を作る」という才能がある。行列に並ぶのがそんなに好きというわけでもないが、他の国の人々に比べ、行列に対してより辛抱強く、より真剣な態度で臨んでいる、ということらしい。たぶん、心のどこかで、平等や公平、忍耐

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    warszawa 2011/03/01
    日本人の行列とは意味合いが違いそう
  • 『英国王のスピーチ』史実に異議あり!【前編】

    The King's Speech Revisited アカデミー賞受賞の呼び声が高い歴史大作は、英王室とチャーチルを無批判に美化する作り物だ 映画『英国王のスピーチ』は、吃音に悩むジョージ6世(エリザベス女王の父)が、風変わりな言語療法士と二人三脚で障害を克服する、実話に基づく物語。すでに多くの映画賞に輝いており、アカデミー賞作品賞の最有力候補との呼び声も高い。 だが私の評価は違う。私は1月下旬、この作品について「史実を捻じ曲げたファンタジーだ」という趣旨の辛口批評を書いた(他にも批判的な記事を書いた記者が1〜2人いた)。それ以来、プライドを傷つけられた関係者から、ご丁寧な反応が続々と寄せられている。 ハリウッドの映画記者もこぞって私にメールや電話を寄こし、敏腕プロデューサーのハーベイ・ワインスタインが、自身の最新作にケチをつける奴は賞レースのライバル『ソーシャル・ネットワーク』の製作陣

    『英国王のスピーチ』史実に異議あり!【前編】
    warszawa
    warszawa 2011/03/01
    むしろ映画内のチャーチルは貧相だったが、それはさておきなるほど。そういう意図もあったかと思える