日本マイクロソフトは2019年10月31日、今夏に実施した働き方改革プロジェクト「ワークライフチョイス チャレンジ2019夏」の成果説明会を開いた。同社は8月の1カ月間限定で毎週金曜日を休業日とする「週休3日制」を導入した。対象の正社員約2300人は金曜日5回分を「特別有給休暇」とし、通常の年次有給休暇とは別の休暇を付与。社員がより短い時間で集中して働き、充実した余暇を過ごすことで成果を高める狙いがあった。
2008年4月11日,有志を中心に,「ビジネス・アナリシス」(Business Analysis)という職業とビジネス・アナリシスを実施する「BA(Business Analyst)」と呼ぶ職種の普及拡大を目指す非営利団体「IIBA(International Institute of Business Analysis)」の東京支部準備室が設立された。今年の秋頃には,正式にIIBA東京支部を立ち上げる予定だ。 BAとは,IIBAの定義によれば「ステークホルダー間の橋渡し役となって,ビジネス・プロセスとポリシーおよび情報システムを変更するための『要件』を引き出し,分析し,伝達し,検証する」職種である。ここで言う「要件」とは,システム要件ではなく「ビジネス要件」。経営戦略を決めるコンサルタントとシステム構築を担当するエンジニア間のギャップを埋める新しい職種と言える。 IIBAでは,ビジネス・
今回は、「先が読める人」の6つの特徴のうち、後半の3つについてお話しします。具体的には(4)「図を使って全体像を俯瞰できる」、(5)「具体的に想像することに『こだわり』を持つ」、(6)「発見的に歩める」の3点です。 図を使って全体像を俯瞰(ふかん)できる人 前回、「先が読める人」は「つながり」を意識して情報を読む特徴があるとお話ししました。先が読める人の四番目の特徴は、こうした「つながり」をいくつか「足し算」し、図などを活用し「見える化」することで、部分ではなく全体像を俯瞰できることです。 日本の経済政策の例で、図を使って俯瞰するとはどういうことか考えてみましょう。いま、アベノミクスと言われる景気回復シナリオは、かなりシンプルにいうと次のようなロジックにまとめられます。
人気連載「芦屋広太 ひとつ上のヒューマンマネジメント」で先日、「『時間を浪費して逃げられない人』が悲劇である理由」という記事を公開した。同記事では、仕事にまじめに取り組みすぎた結果、システム開発申請の期限ギリギリまで時間を費やしてしまい、自分や周りを苦境に追い込んでしまう事例を紹介、そういった事態を回避するための心構えと行動を解説している。 社会人にとって、タイムマネジメント(時間管理)は永遠の課題である。「忙しいときほどサボりがいがある」と、うそぶく不良社員はともかく、毎日大量の仕事に追われている人ならば「もっと時間をうまく使いたい」と誰もが思っているはず。「意外に簡単!はじめてのタイムマネジメント」はそんな人に向けて、時間管理のやり方を懇切丁寧に説明した連載である。 同連載では、タイムマネジメントを「『行動の管理』であると同時に『仕事の整理術』でもある」と定義。時間が約束された「アポイ
感謝や称賛の気持ちを伝える手書きの名刺サイズのカード「サンクスカード」を考案したCS企画部などJALグループの社員 [画像のクリックで拡大表示] 「サンクスカードの導入後、悪天候で航空機の到着が遅れた時に機内清掃スタッフを手伝ったら、思いがけずカードをもらってすごく嬉しかったし、みんな仲間なんだと再認識した。客室乗務員はフライトの予定が不規則なので、他部門の人に感謝の気持ちを伝えづらい。例えばサンフランシスコ空港のスタッフにお礼を言いたくても、次に行くのは3年後かもしれない。でも、こういう仕組みがあれば感謝の気持ちをすぐに表せる」(JALインターナショナルの山本泉・客室本部客室サービス企画部品質管理グループキャビンコーディネーター) 社員同士で讃え合う風土を醸成するために日本航空(JAL)グループが取り入れた仕組みが、実を結んできた。2006年4月に導入した「サンクスカード」の発行枚数が3
ソフトバンクグループでGoogle Appsの導入を担当した内山敏氏、諸岡みどり氏、津乗伸治氏(左から) ソフトバンクグループの通信3社(ソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコム、ソフトバンクBB)は2011年末までに、約2万6000人の全社員が使う社内メールシステムを米グーグルのクラウドコンピューティングサービス「Google Apps(Gmail、キーワード解説記事)」に全面移行する。日本企業が社内向けにGmailを活用する事例は他にもあるが(関連記事1、関連記事2)、ソフトバンクの導入は最大規模になる。 全社員への導入を円滑に進めるため、まず2011年2月から、営業担当者を中心とした約2000人を対象にパイロット導入している。その後、順次利用対象を拡大し、2011年10月から全社員約2万6000人の利用を開始。12月末までの3カ月間は、自社のデータセンターで運用している従来のメール
Android搭載のスマートフォンでは、多種多様なアプリケーションをAndroid Marketから手軽にダウンロードして利用できます。様々なアプリケーションを利用しているうちに、「自分でも作ってみたい!」と考える人は多いでしょう。 ただし、いざ作ろうとすると結構大変です。Androidアプリを開発するためには、Javaプログラミングや統合開発環境Eclipseの知識が必要です。覚えることが膨大なので、なかなか開発が進まず、途中であきらめてしまった人もいるのではないでしょうか。 こうしたAndroidアプリの開発に不慣れな人にお勧めの開発ツールがあります。それが、「App Inventor for Android(以下、App Inventor)」です。 App Inventorは、米Googleが無償で提供する開発ツールです。2010年7月から登録者向けにリリースしていましたが、2010
ITエンジニアにとって文書作成技術は欠かせません。日常のメールのやりとりにはじまり、要件定義書、機能仕様書、企画の提案書など、上司やチーム、顧客などに対して、文章でコミュニケーションをとる機会がとても多いからです。 連載『悪文と良文から学ぶロジカル・ライティング』では、論理的にわかりやすい文章を書くノウハウを伝授しています。ITエンジニアが日常的に用いるであろう文章を例に使い、どこが悪くてどう直せばいいのかといったポイントをわかりやすく解説しています。実践すれば、誰でもすぐにわかりやすい文書が書けるようになるはずです。 オリエンテーション ITエンジニアにとって「書く技術」とは? 文書の全体構成を組み立てられるようにする 内容を大きく分けて項目を立てる 適切な順番で項目を並べる 話の階層をそろえる 文章表現の基本ルールをマスターする 主語と述語を対応させる 修飾語と被修飾語をはっきりさせる
損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)がなくなる――。国際会計基準(IFRS)関連の取材で聞いた話で一番、びっくりしたのがこの話だ。記者がIFRS関連の取材を本格的に始めたのは、今から1年半くらい前。当時、記者は主にJ-SOX(日本版SOX法)関連の取材をしていた。J-SOX対応の話を聞こうと訪れた会計コンサルタントの方との雑談の中で「そういえばこんな話が」といって冒頭の話を聞いたのだ。取材先の企業研究や決算記事の執筆など、記者にとって損益計算書と貸借対照表はなじみ深い。それが「なくなる」というのは、「記者だけでなく、企業、そして社会全体に影響を与える大きな話になりそうだ」というのが最初の感想だった。 損益計算書と貸借対照表を読むことは、会計の基本中の基本だと考えている。記者は学生時代、会計関連の授業が一番苦手だった。仕訳、減価償却、配賦などなじみのない言葉が並ぶ。その苦手な授業で最初
この記事は小飼弾氏が,2008年3月24日に発売した日経ソフトウエア2008年5月号の特集「はじめてのプログラミング」向けに著したものの再掲です。記述された内容は,執筆当時の情報に基づいています。 あなた,プログラマになりたいんですって? 本当に? 本当に? もう一度尋ねます。本当に? 3回も念を押したのには,理由があります。このあと,さらに念を押します。この手紙を読み進めれば,あなたにもその理由がおわかりいただけるかと思います。 「日経ソフトウエア」を読んでいただいているからには,あなたは「プログラマ」という職業について,ある程度のイメージをお持ちだと思います。プログラマ,プログラムを作る人。では,プログラムって何でしょうか? その定義は,これをお読みになった人の数かそれ以上存在しますが,私にとっての定義は「コンピュータが仕事をできるようにすること」です。ご存じだとは思いますが,コンピュ
IT勉強会カレンダーをご存じだろうか。IT関連のコミュニティなどが開催するイベントや勉強会を集めたGoogleカレンダーだが,一覧して驚くのは,ほぼ毎日数十件の勉強会やイベントが開催されていることだ。「日本ほどひんぱんに勉強会が開かれている国は他にないのではないか」,Linuxカーネル読書会を主催するミラクルリナックス シニアエキスパート 吉岡弘隆氏は言う。 コミュニティのイベントが急増,企業も コミュニティのイベントや勉強会は以前から開かれているが「このところ急増しているように思える」というのは,PHPユーザ会やLL(Lightweight Language)イベント,日本UNIXユーザ会などで10年近くコミュニティのスタッフを務めてきた小山哲志氏だ。IT勉強会カレンダーが開設されたのは2008年の4月からだが,イベントの情報が可視化され,共有化されることでコミュニティの活動が急速に活性
「IT(情報技術)部門の人はね、ちょっと元気がないんですね。朝のあいさつもなくて皆すーっと席について端末に向かってしまって。だから職場がしーんとしてて活気が感じられない」。以前ある大手企業のCIO(最高情報責任者)にインタビューした際に、こんな話を聞いた。営業部から転じてシステム部門を統括する立場になったそのCIOは、着任早々、部下たちの覇気のなさにショックを受けたが、その象徴として語られたのが「あいさつレス症候群」だったわけだ。 このCIOの場合、営業時代の職場では朝のあいさつが徹底されていたということだったが、実際のところ「あいさつレス」は様々な業種、職種に広がっているように感じる。営業部門では「朝から立ち寄りが多く、出社時間がばらばらなので」という理由で、研究部門では「理系で内向的な人が多いので」という理由でやはりあいさつが少ないと聞いた。若手が多い職場では「最近の若い人はそもそもあ
米リーハイ大学は米国時間2008年10月27日,世界各国の革新性に関する調査結果を発表した。それによると,日本と北欧諸国が最も革新的な国のランキング上位を占めた。 この調査では,16種類の製品カテゴリについて,新製品が定着するまでに要する時間を分析し,31カ国を評価した。 新製品が定着するのにかかる時間が最も短いのは日本(5.4年)。以下,ノルウェー,スウェーデン,オランダ,デンマークと続いた。米国は6.2年で6位だった。スイスとオーストリアも上位にランクインした。 また,韓国やベネズエラといった新興国の順位が,地中海周辺の先進国を上回った。ランキング最下位5カ国は,インド,フィリピン,インドネシア,ベトナム,中国だった。 調査対象の製品を,携帯電話やMP3プレーヤ,デジタル・カメラ,ブロードバンド,インターネットなどの「娯楽製品」と,電子レンジや食器洗い機,冷蔵庫,タンブル乾燥機,洗濯機
証券取引法違反の疑いで係争中の元ライブドア社長,堀江貴文氏は2008年9月8日,ITproとの単独取材に応じた。堀江氏は8月7日からサイバーエージェントが運営するブログ・サービス「Ameba」で個人ブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」を開設。「思ったことを素直に書きます」と,最高裁判決を前に情報を発信していくことを宣言した。沈黙を破り,約1年半ぶりにメディアの対面取材に応じた堀江氏が,ITを語る。 これまでの沈黙から一転してブログを始めたのはなぜですか。 それは暇なのと,ストレス解消と,メディアに対するけん制ですね。継続中の裁判で一審と二審はあまり目立たないようにということで,2年くらい一方的にメディアに殴られている状況が続いていました。しかし,結局はこういう結果(一審,二審も実刑判決)です。だったら,悪い情報や間違った情報などが流れていたら,ブログできちんと反論していこうかなと。
システムの開発・運用という激務を続けていると,いつの間にか心身に疲れがたまるもの。十分に休養を取れず,眼,肩,腰などに辛さを感じている方も多いのではないでしょうか。 そこで,お薦めしたいのが,自分でツボ(経穴)をマッサージすることです。マッサージによってツボを刺激すれば,疲れが和らいで心身がすっきりします。健康を保つのに役立つだけでなく,仕事への集中力を高めることにもつながります。仕事の合間などちょっと時間が空いたときを利用して,ぜひツボのマッサージを習慣化してください。 この連載では毎回,肩こりや腰の痛みといった一つの症状を取り上げ,それに対して効果が大きく,自分でマッサージしやすいツボを紹介していきます。今回は,眼の疲れを取る八つのツボを紹介します。 眼の周りにある六つのツボが疲れに効く 眼の疲れを感じたとき,無意識に目頭を押さえた経験はありませんか。眼の疲れを取るうえで効果的なツボの
「ライフハックス」という言葉をご存じだろうか。効率よく生活や仕事を進めるためのアイデアや技術を指すといえばいいだろうか。最近では共同作業を効率化する「チームハックス」という言葉も使われ始めた。ハックで共通するこの考えは,いわゆる2.0の技術を活用すれば企業全体にも適用できると記者は考える。 今回はこのテーマで記者の眼を書いてみたい。関連してITpro読者の皆さんからのコメントも積極的にいただきたいと考えています。理由については記事の最後に示した通りである。 ちまたにあふれる「ハック」と「ハックス」 効率化の手法として,ハックやハックスといった言葉をよく耳にするようになったのはここ1年ちょっとのことだろうか。原尻淳一氏と小山龍介氏による「IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣」や小山氏単独の「TIME HACKS! 」といった書籍が話題になっている。それから大橋悦夫氏と佐々木
「答えを教えて欲しい、そうすればうまくやってのけるのに」。進んでいる他国や他社から熱心に学ぶ姿勢は、かつて日本人の長所であったが、現在は短所になっている。「答えのない世界」に今、我々はいるからだ。ではどうすべきか。それを考える一助として、大前研一氏が2006年10月25日に「『答えのない世界』を生き抜く鉄則」と題して行った講演の内容を紹介する。これは、日経コンピュータ創刊25周年記念セミナー「ITがもたらすビジネス・イノベーション」における基調講演であった。講演時期から8カ月あまりが経過しているものの、講演に込められたメッセージは不変・普遍である。(写真:栗原 克己) おはようございます。日経コンピュータ創刊25周年、誠におめでとうございます。25周年ということですから、この25年間に起こった世界の色々な出来事を私なりに考えてみます。いかにこの世の中の変化が激しいか、また変化の勢いがいかに
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