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Reviewとwarに関するwhaleboneのブックマーク (17)

  • 及川琢英『関東軍——満洲支配への独走と崩壊』 - 紙屋研究所

    そうだなあ、高校の教科書程度しか知識のない人間=ぼくが読んだのだが、読みやすいとはなかなか言えないであった。 関東軍――満洲支配への独走と崩壊 (中公新書 2754) 作者:及川 琢英 中央公論新社 Amazon その原因は、人名や役職名、組織名などが多く、それらが織りなす個別事実がたくさん書かれていて、素人には「で、それは一体どういう意味を持つのですか?」と言いたくなってしまうのである。学者からすれば、それらは軽々に規定できるものではないのかもしれない。だから、個別事実を「豊富に」並べることで読者が感じ取るように作られている気がした。 また、ぼくにとって馴染みのある「軍閥」という言葉(概念)は出てこない。最近の歴史学の動向など全然知らないのであるが、どうして使わないのか、説明はない(他方で「馬賊」「巡防隊」などはごく簡単な説明がある)。 張作霖らをリーダーとする「奉天派」というのは、こ

    及川琢英『関東軍——満洲支配への独走と崩壊』 - 紙屋研究所
  • 宮崎駿の描く「戦争」漫画、「宮崎駿の妄想ノート『泥まみれの虎』」

    宮崎駿氏といえば日のアニメの第1人者。その作品は世界から賞賛されていますが、それと並行して長年、兵器をテーマにした漫画を連載していることはあまり知られていないようです。それが今回紹介する「宮崎駿の雑想ノート」と、その中の一編「宮崎駿の妄想ノート『泥まみれの虎』」。アニメと同じくイマジネーションと洞察にあふれた美しい作品です。 「宮崎駿の雑想ノート」とは 「宮崎駿の雑想ノート」は模型雑誌「モデルグラフィクス」にて掲載されている漫画作品。だいたいは1回、多くとも数回が1つのお話として短期連載されます。映画の制作の合間をぬって描かれているためか、第1話「知られざる巨人の末弟」が1984年11月号に掲載されてから最新作の「風立ちぬ」が2009年開始と、その歴史は実に25年に及びます。 「宮崎駿の雑想ノート(左)」と「宮崎駿の妄想ノート『泥まみれの虎』」 「このに、資料的価値は一切ありません」と

    宮崎駿の描く「戦争」漫画、「宮崎駿の妄想ノート『泥まみれの虎』」
  • 荒俣宏「決戦下のユートピア」(文春文庫) 政府や軍部は戦時に食糧に衣料に消耗品を取り上げ、ヒステリックで非合理的な思考とアジテーションを与える。 - odd_hatchの読書ノート

    目の付け所が違うなあ。「あの戦争」を語るとなると、切り口はいろいろあれど、被害者か兵士であった日人というところに落ち着く。空襲や機銃射撃、空腹、いじめ、買い出し、インフレ、物資不足、教練の記憶か、新兵訓練に外地派遣、死地、飢餓、収容所体験、そんな感じ。著者はそれはもちろん知っているが、でも戦争中にも庶民はいたでしょう(後述するように詐欺師も)と問いかける。古屋で集めた雑誌に単行を読みこなし、庶民の話題を集めてみると、そこには日常を残そうとする涙ぐましい、微笑ましい、愚かしい、ばかばかしいできごとがみつかる。なるほど、昭和20年になるまでは戦争は海の向こうの遠くにあって、それほど切実なものではない。ちょぼちょぼの生活が営まれ、平和時のわれわれとそれほかけ離れていない生活をしていたのだ、とわかる。この視点は重要。 取り上げられたトピックに寸評を交えて。 結婚相談所: 人口増と若い男性不足

    荒俣宏「決戦下のユートピア」(文春文庫) 政府や軍部は戦時に食糧に衣料に消耗品を取り上げ、ヒステリックで非合理的な思考とアジテーションを与える。 - odd_hatchの読書ノート
  • 『記録―少女たちの勤労動員』を出版/今の中高生に伝えたい

    秘密保護法の強行に続き、靖国神社の公式参拝…。日を「アメリカと肩を並べて戦争する国」に導こうとする安倍内閣のもと、今年も戦争と平和の問題をとりあげていきます。 (写真)『記録―少女たちの勤労動員』を見る坂口さん(左)と中村さん (写真『記録―少女たちの勤労動員 女子学徒・挺身隊勤労動員の実態』(西田書店、3800円+税) 太平洋戦争末期の1944年(昭和19年)。学校の授業は中止になり、14、15歳の少女たちも軍需工場などで働きました。どんな場所で何をさせられたのか―。体験者たちが『〔改訂版〕記録―少女たちの勤労動員 女子学徒・挺身隊勤労動員の実態』を出版しました。96年に出したものに新資料を加えた改訂版です。 編集したのは91年12月8日に結成した「戦時下勤労動員少女の会」です。代表の坂口郁(いく)さん(83)=東京都在住=は言います。 「私たちは国の方針で動員されましたが、公的な記録

    『記録―少女たちの勤労動員』を出版/今の中高生に伝えたい
    whalebone
    whalebone 2015/11/28
    『96年に出したものに新資料を加えた改訂版』
  • 気分はいつも末期戦 |「戦争は女の顔をしていない」

    思考をまとめ、感想を書こうと思うまで、時間がかかりました。 長くなってしまいましたが、気合を入れて(空回り気味に)書いてみましたので、ご一読のほどを。読みにくかったらごめんなさい。 「『幸せって何か』と聞かれるんですか? 私はこう答えるの。殺された人ばっかりが横たわっている中に生きている人が見つかること……」 アンナ・イワーノヴナ・ベリャイ 看護婦 ここ数年でもっとも衝撃を受けた一冊となりました。第一印象はとにかくすさまじい、の一言。しかし、それだけではかたりつくせない、言葉に出来ない情念がこのには詰まっています。はちきれんほどに。 自分も読書中、自然に何度か胸が苦しくなり、目をきつくとじました。 書は、第二次世界大戦中、ソ連軍に従軍した女性たちの膨大な数のインタビューを集めたものです。ちなみに、ソ連の従軍女性たちの数は100万以上。単純に考えて、100個師団前後の人員となります。 彼

  • Amazon.co.jp: 故郷はなぜ兵士を殺したか (角川選書 472): 一ノ瀬俊也: 本

    Amazon.co.jp: 故郷はなぜ兵士を殺したか (角川選書 472): 一ノ瀬俊也: 本
  • 忘れ去られる死者/故郷はなぜ兵士を殺したか(一ノ瀬俊也) - 見もの・読みもの日記

    ○一ノ瀬俊也『故郷はなぜ兵士を殺したか』(角川選書) 角川書店 2010.8 いわゆる靖国問題では、国家による戦死者の顕彰が「国のための死」を強要した、と論じられている。しかし、兵士の苦難と死の顕彰を担ったのは、「国」ではなく、むしろ「郷土」だった。そこで、書は、日露戦争(1905年)から1995年の戦後50年までの間、「郷土」がいかに兵士たちを拘束し、やがて見捨てていったのかを明らかにする。 材料となるのは、戦前・戦後に各都道府県・市区町村が編纂した(したがって多少なりとも公的な)従軍者記念・顕彰誌と、前線兵士に送った慰問文・慰問誌である。著者は、これらの膨大な資料を時系列順に読み解いていく。 日露戦争直後には、愛国的感情に基づく戦死者顕彰が盛んに行われたが、大正に入り、平和な時代が続くと、戦死者の記憶は次第に風化していった。だが、第一次世界大戦後、再び日清・日露戦争の記憶が、教育的意

    忘れ去られる死者/故郷はなぜ兵士を殺したか(一ノ瀬俊也) - 見もの・読みもの日記
  • 【読書感想】すべての戦争は自衛意識から始まる ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    すべての戦争は自衛意識から始まる---「自分の国は血を流してでも守れ」と叫ぶ人に訊きたい 作者: 森達也出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2015/01/30メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る Kindle版もあります。 すべての戦争は自衛意識から始まる 作者: 森達也出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2015/02/16メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 「反日」「国賊」「売国奴」…。いつのまに、こんな言葉が跋扈するようになったのか?加害の歴史から目をそむけ、仮想敵国の脅威と自衛を叫ぶこの国は、再び戦争を選ぶのか。この社会を覆う不安の正体に迫る渾身の論考。 またいつもの「森達也節」か……と思いつつも、つい読んでしまう森さんのエッセイ。 僕は1970年代はじめに生まれた「団塊ジ

    【読書感想】すべての戦争は自衛意識から始まる ☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 『日本ロボット戦争記1939〜1945』を読む - 関内関外日記

    ロボット戦争記1939‐1945 作者: 井上晴樹出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2007/08/01メディア: 単行 クリック: 1回この商品を含むブログ (12件) を見る 1 日も一つ科學省を設置せよ――まえがきにかえて �2 この兵器は人造人間のやうに歩く――1939(昭和14)年 �3 これが具體化された人造人間だ――1940(昭和15)年 �4 ロボツト化が兵器界の科學新趨勢をなす――1941(昭和16)年 �5 ロボツトの機械は不死身である――1942(昭和17)年 �6 私の欲する新兵器――人造人間――1943(昭和18)年 �7 Roe-but or Rah-but――1944(昭和19)年 �8 ロボットにあらざる限り御責任あるは明なり――1945(昭和20)年 �9 驚くべき非科學的民族である――あとがきにかえて まったく別の、もっと最先端のロボットに

    『日本ロボット戦争記1939〜1945』を読む - 関内関外日記
  • 戦い敗れて夜が明けて 金子功著(その2) | いるか書房別館

    昭和20年8月15日を区切りとして金子功氏のいうところの暗黒時代が終わりを告げ、名古屋に米陸軍第25歩兵師団が進駐したのは、同年10月25日頃のこと。 やがて米兵ともかかわりを持つことになる金子氏は、世話になった米兵の帰国に当たって、富士山などが描かれた日情緒豊かな風呂敷を贈っていました。 しかし、そのうちに彼らは軍刀(日刀)を欲しがっていることが分かり、岐阜県の関の刃物組合から日刀を一抱えほど調達してきて、贈り物とするに至ります。 ・・・が、ときには金子氏自身の軍刀を所望されることがあり、親しくなった日系2世の軍曹の申し入れにも頑なにこれを断ったといいます。 氏の軍刀は、「私が将校になるための、幹部教育に東京の陸軍自動車学校に派遣された時に、両親が当時にしては大金を投じて買っておいてくれたもので、拵(こしらえ)は地味だが、中身は銘刀とはいえないが立派なものだった。」(文より引用)

    戦い敗れて夜が明けて 金子功著(その2) | いるか書房別館
  • 『毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者』を読む - 関内関外日記

    毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者 (朝日選書 834) 作者: 宮田親平出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/11/09メディア: 単行 クリック: 16回この商品を含むブログ (11件) を見る まず、これを読んでもらいたい。 wikipedia:フリッツ・ハーバー わりと読み応えある。空中窒素固定法を確立させて人類の糧問題に大きな役割を果たしてノーベル賞を受賞する一方で、「毒ガス開発の父」とも呼ばれ、それに批判的だったに自殺され(一年半後には再婚し)、皮肉にも第二次世界大戦中には自ら生み出したチクロンBで同じユダヤ人たちが虐殺される。その出自ゆえに祖国のために尽くそうとして、裏切られた、そういう男である。Wikipediaに書かれていないことといえば、日の星一との関係(結局星の援助によって後のマンハッタン計画従事者を生み出しているから、これも皮肉な話

    『毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者』を読む - 関内関外日記
  • 『『印刷雑誌』とその時代―実況・印刷の近現代史』中原雄太郎ほか(印刷学会出版部) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「ニセ札の作り方、教えます」 最近必要に迫られて古ばかり読んでいるから、新はほとんど読めていない。なので、むかし私が編集した、今でも新で買えるについて書いてみる。 『印刷雑誌』という名前の雑誌がある。「デジタル雑誌」に対する「印刷雑誌」という意味ではなく、“印刷の技術・科学情報の紹介”を目的とした月刊雑誌だ。 日初の印刷専門誌として生まれた初代『印刷雑誌』の創刊は1891年。その後、誌名変更などを経て1918年に再創刊された2代目『印刷雑誌』は現在も印刷学会出版部から発行されている。 書、『『印刷雑誌』とその時代 — 実況・印刷の近現代史』(以下、『その時代』と略)は、第1部が監修者によるジャンル毎(「印刷と社会」「印刷技術」など)の解説、第2部が『印刷雑誌』掲載記事のベストセレクションになっていて、「当時の印刷人が同時代を記した臨場感溢れる掲載記事を年代

    『『印刷雑誌』とその時代―実況・印刷の近現代史』中原雄太郎ほか(印刷学会出版部) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • この世の中の愚かな乗り物〜宮崎駿『泥まみれの虎』を読む〜 - 関内関外日記

    泥まみれの虎―宮崎駿の妄想ノート 作者: 宮崎駿出版社/メーカー: 大日絵画発売日: 2002/07/15メディア: 大型購入: 9人 クリック: 104回この商品を含むブログ (41件) を見る いつだったか女と一緒に靖国神社の遊就館に行ったことがあった。いろいろの展示の中で、女が人間機雷「伏龍」の潜水服を見て涙を浮かべていた。若い息子もいて、いろいろな思いが去来したのだろう。「なんでこんなばかばかしいものを気で……」とつぶやいた。おれもそう思った。そう思う一方で、「なんでこんなにばかばかしく、おかしいんだ」と思った。おれの「おかしい」には「狂ってる」という意味と、「可笑しい」という意味が不思議と重なり合っていた。ひどくブラックなユーモア、シニカルな狂気。愚かさを賢さで論詰するのもいいだろう。馬鹿を理性で説き伏せるのもいいだろう。悪心を善心で折伏するのもいいだろう。だが、そんなもの

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  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    ビールとポップコーンと映画 ラストマイルを見た。良い映画だった。 映画館でべそべそ泣いて、鼻を啜りながら車で帰った。感想はこのブログでは書かない。みんな映画館に行って感じてみてほしい。 帰ってからツイッターで感想を漁り、うんうん、わかるわかる、そうだよね、とまた映画を思い出して…

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  • http://www.hico.jp/ronnbunn/yokotaniteru/1/203-219.htm

  • 『ドイツのロケット彗星 Me163実験飛行隊、コクピットの真実』を読む - 関内関外日記

    ドイツのロケット彗星―Me163実験飛行隊、コクピットの真実 作者: ヴォルフガングシュペーテ,Wolfgang Spate,高瀬明彦出版社/メーカー: 大日絵画発売日: 1993/10メディア: 単行 クリック: 2回この商品を含むブログを見る しばらくしてから、ガラントは題に入った。 「貴官は、新型迎撃機の話を何か聞いたことはあるかね?」 「リピッシュが開発しているロケット・エンジン付きの全翼機のことですか?」 「そうだ、私は、それを貴官にテストしてもらいたいのだ。これは、やり甲斐のある面白い仕事になるぞ。ただし、口外無用の極秘任務だ」 『空対空爆撃戦闘隊』に続いてドイツ空軍ものを読む。あちらは邦題があらわしているような空対空戦術やその部隊の記録、という感じではなく、ハインツ・クノーケという若いエース・パイロットがどう戦争を生き抜いたかという自伝であった。一方で、この『ドイツのロ

    『ドイツのロケット彗星 Me163実験飛行隊、コクピットの真実』を読む - 関内関外日記
  • 00.12 Science Book Review

    whalebone
    whalebone 2012/06/17
    『彼らには、無邪気なまでの善意しかなかった。』
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