第二次大戦直後のブラジル日系社会は、祖国日本の敗戦を信じない「勝ち組」と敗戦を受け入れた「負け組」に分裂し、混乱の中で180人の死傷者が出た。日系社会の恥として長く語られなかった凄惨(せいさん)な歴史を題材に、映画「汚れた心」を製作したビセンテ・アモリン監督(43)に聞いた。【リオデジャネイロ(ブラジル)國枝すみれ】 ◇「勝ち組」「負け組」の分裂…「原理主義と寛容の物語」 終戦直後、日系移民の8割は「勝ち組」だった。彼らは、敗戦を認めてブラジル社会に同化しようとする「負け組」を国賊として襲撃した。23人が殺され、147人が負傷。381人が攻撃に関与した容疑で検挙された。多くの移民1世は事件について沈黙したまま死亡した。 光を当てたのはブラジル人だ。2000年、ジャーナリストのフェルナンド・モライスがノンフィクション「汚れた心」を発表し、ベストセラーとなった。 アモリン監督は外交官の子として
モンゴルの首都ウランバートル(Ulan Bator)にあるネオナチをテーマにしたバーでくつろぐ客たち(2010年7月21日撮影)。(c)AFP/KITTY HAMILTON 【9月1日 AFP】バトさん(24)はモスクワに留学経験があるモンゴル人で、話しぶりは穏やか、着こなしも洒落ている。しかし自慢げに見せてくれた携帯電話の待ち受け画面には、ナチス・ドイツ親衛隊高官の頭がい骨が映っていた。 外見を見ただけでは、バトさんがモンゴルで極右団体に指定されている3団体のひとつ、「ダヤール・モンゴル運動(Dayar Mongol)」のメンバーだとは思えない。 この排外主義団体が掲げる第1の敵は中国だ。中国とロシアに挟まれた内陸国で、旧ソ連の衛星国だったモンゴルは20年前、ソ連の崩壊とともに資本主義へ移行した。経済発展に取り組んだものの、依然としてアジア最貧国の1つに数えられている。 外国人投資家が金
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