来年3月に開催予定のアニメの国際見本市・東京国際アニメフェア(通称:TAF)と、アニメコンテンツエキスポ(通称:ACE)が合併することが、関係者への取材を通じて明らかとなった。 そもそも、東京国際アニメフェアから半ば分裂する形でアニメコンテンツエキスポが誕生したのは、2011年のこと。2010年、マンガやアニメの「表現の自由」を抑圧するとして、出版社を中心に反対運動が行われた東京都青少年健全育成条例の改定が原因だ。2010年12月の都議会での改定案可決を受けて、コミック10社会に加盟する出版社は、東京都が主催する東京国際アニメフェアのボイコットを表明。これを受けて、東京国際アニメフェアの実行委員会事務局を務める日本動画協会が、同フェアの開催について「実行不能な事態になる」との声明を発表する事態になった。 【「おたぽる」で続きを読む】
4月、「原因不明」の家宅捜索で注目を集めたコアマガジン(記事参照)だが、今週になって同社の編集者が逮捕・拘留されていることが明らかになった。当サイトに入った情報によれば、逮捕されたのは、休刊となった実写投稿雑誌「ニャン2倶楽部」の編集者。明日25日にも、検察に身柄を送致される予定だという。 4月に家宅捜索を受けたのは、コアマガジンが発行する「コミックメガストア」と「ニャン2倶楽部」の編集部。これを受け、両誌は休刊へ追い込まれている。また、「本命はエロマンガのほう」というウワサも根強く、6月に発行された人気マンガ家・月野定規氏の単行本『残念王子と毒舌メイド』が「前代未聞の消し」を余儀なくされる事態(記事参照)にも追い込まれてきた。 そうした中「ニャン2倶楽部」の編集者が逮捕されたということは、もはや警察当局の目的は、特定の雑誌をターゲットにしたものではなく、業界全体に向けた“見せしめ”という
8日、同人誌即売会 COMIC CITYを運営する赤ブーブー通信社は、5月12日に開催予定だった「COMIC CITY 大阪94」で、インテックス大阪と住之江警察署との協議の結果、『黒子のバスケ』スペースのサークル参加見合わせを決定したことを発表した。昨年来、各種のイベントが中止に追い込まれた『黒子のバスケ』脅迫事件。この間、東京ビッグサイトが警備を強化した上での開催を容認するなど、正常化に向かう流れの中で水を差した格好だ。 発表によれば、今回の決定を余儀なくされた理由は、7日の住之江署での協議の際に求められた警備指導内容のいくつかに、実施に際し現実にはかなり厳しい内容があったというもの。また「住之江警察署の現時点の基本見解として、他会場とは大きく異なり「“事件完全解決”まで、通常開催には 広域かつ厳重な警備実施が必要というご指導」もあったという。 赤ブーブー通信社の発表では、今回の開催に
まだまだ成長が止まらないソーシャルゲーム業界。その主流となっているのが、カードバトルだ。カードバトルには、イラストレーターの存在は欠かせない。どこの開発会社も、イラスト投稿サイト・pixivで、目を皿のようにしてうまいイラストレーターを探すのが日常業務の一部になっている。一方で、イラストレーターに支払われているギャラは適正か、という議論は絶えない。 果たして、イラストレーターの適正なギャランティはいくらなのだろうか? 「一流のイラストレーターならば、一枚あたり20~30万円を支払うこともあります。どんなに安くても、1枚3万円以下ということはありません」(開発会社の社員) 現在、イラストの価格はやや高騰気味。そこそこ描ける(素人目にはごまかせる)レベルのイラストレーターであれば、仕事には困らない状況ではある。 通常のイラストならば、一枚の絵の中にたくさんの情報を入れ込まなければならず、一枚の
女学園を舞台にしたライトノベル『マリア様がみてる』(集英社)の登場以降、男性愛好家が増えたと言われる萌えジャンル“百合(ゆり)”。男同士の愛情を描くBL(ボーイズラブ)の対極に位置付けられ、主に思春期の少女たちが友情の一歩先にある精神的つながりがもたらすものとして、女性同士で手をつないだり、キスをしたり、抱き合うシーンなどが描かれてきた。 今まで、主に二次元での趣向であった百合だが、近頃は“リアルの世界”でも百合の魅力にハマる男性が急増。その風潮の足掛かりとなっているのが、下着姿でのキスシーンが話題となったAKB48の「ヘビーローテーション」や、同性愛をテーマとしたSKE48の「片想いFinally」のミュージック・ビデオ、さらにオフショットでやたらとメンバー同士がイチャつくことでも有名なももいろクローバーZの映像など、グループアイドルによる百合行為なのだとか。 そんな三次元の百合好き男た
日本の三大出版社といえば、講談社、集英社、小学館であるが、アメコミにも勢力を二分する2つの出版社が存在する。「スパイダーマン」「X-MEN」などを擁するマーベル・コミック、そして「スーパーマン」「バットマン」など長く人気を誇っているDCコミックである。スーパーマンが誕生したのが1938年、バットマンが39年であるから、そのキャラクターたちがいかに長く愛され、幾人もの作家により語り継がれ、描かれてきたかがわかる。 1つの出版社の75年に及ぶ歴史がすべて収められた事典はほかに類を見ない。『THE DC COMICS ENCYCLOPEDIA』(小学館集英社プロダクション)は、DCコミックのキャラクターを一同に集結させた大事典だ。延べ1,000人以上のヒーロー&ヒロインがアルファベット順に収録され、オリジナルのイラストとともに、初登場年月日、本名、本拠地、身長体重、目・髪の色、特殊能力などデータ
東京都青少年健全育成条例(以下、都条例)改正に伴い、これに反発するコミック10社会が参加を取り止め、開催が危ぶまれていた東京国際アニメフェア(以下、TAF)2011だが、最終的には東日本大震災の影響により中止となった。TAFと同日に開催予定だったアニメコンテンツエキスポも中止となり、以後、この分裂状態は解消されていない。 イベントそのものが中止になってしまったため、TAF2011内で実施を予定していた「第10回 東京アニメアワードコンペティション」(以下、アニメアワード)の表彰式と「第7回 功労賞」の顕彰式も延期になっていたが、その式が10月10日、東京ビッグサイトで行われた。 この会場で一歩踏み込んだ勇気ある発言をしたのが、”ノイタミナ”の山本幸治プロデューサー(株式会社フジテレビジョンクリエイティブ事業局映像コンテンツ事業部)だった。ノミネート作品 テレビ部門 優秀作品賞に『四畳半神話
サントリーの清涼飲料水「なっちゃん」のCMキャラクター・なっちゃんの3代目としてCMに出演してブレイクし、ドラマ『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)などでも注目を集めた星井七瀬。「恋愛15シミュレーション」(EMIミュージック・ジャパン)で歌手デビューし、ロックバンド・Seventh Tarz Armstrongとしても活動している彼女が衝撃の告白を行い、物議をかもしている。星井は公式ブログで次のように明かした。 「昔は『なっちゃん』と呼ばれるのがイヤでした。今はなんとも思いませんが。。。私のマネージャーさんは二児のパパです。優しいです。私の両親は小学2年くらいの時に離婚しました。中学1の時ギャルを目指してました。初めてのキスは中学1の夏に友達の弟(3才)にいきなり奪われました。ショックでした。この間、初めてパチンコしました。もちろんエヴァ目当てにです。パチンコは無駄遣いですね。実は、女の
サイゾーが時代をリードするトップランナーを迎えて、マニアックながら、ためになるライブを不定期に開催する「サイゾーナイト」。その第3弾となるイベント『SKE48の”一緒に学ぶ”二次元講座2nd~アニメで酔える新年会~』が新宿ロフトで、1月16日に開催。「月刊サイゾー」で好評連載中の「SKE48の大人の二次元講座」の出張課外講義第2弾として、SKE48・チームSの中西優香、平松可奈子、チームKIIの古川愛李が、”二次元LOVE”を語りつくした。前半1時間はニコニコ動画のニコニコ生放送で生中継され、2万3,000人以上の来場者(視聴者)数を記録した。 そもそも”二次元同好会”とは、SKE48にアニメ、漫画、ゲームを溺愛するメンバーが多かったことから誕生した自主サークル。サイゾーの連載では、上記3人のほか、チームSの松井玲奈、チームKIIの高柳明音も参加。これまで玲奈が『黒執事』のセバスチャン・ミ
もう「世界に広がるオタク文化」の幻想を見る時代は終わった。2月7日付の朝日新聞の別冊紙面「GLOBE」が「MANGA、宴のあとで」と題して、日本のマンガ・アニメが持て囃されているはずのフランスとアメリカで売り上げが伸び悩んでいる現状をレポートしている。 秋葉原で外国人観光客を見かけることは珍しくなくなった。世界のあちこちでオタクイベントが開催されていることはニュースにもなる。YouTubeなどの動画投稿サイトでは、世界のあちこちで、コスプレしてダンスするオタクたちの姿を見ることができる。 それなのに売り上げが伸び悩むとは、どういうことか? 「newsweek日本版」が「萌える世界」と題して世界に広がる萌え文化を紹介したのは2007年3月のこと。それから4年余りの間に何が起こったのか? 答えは簡単である。最初から日本のマンガ・アニメが世界のあちこちで持て囃されているというのは、幻想に過ぎなか
マンガ・アニメの表現の自由を奪うとして、日増しに反対の声が強まっている、東京都青少年健全育成条例問題。一時は、立場を変え全面賛成に鞍替えするともされた民主党でも、新・改定案に反対する都議の声は強く、最終的な結論は出せないでいる。 こうした中で12月8日、角川書店の井上伸一郎氏が「都の対応に納得できない」として、東京都が主催する東京国際アニメフェアへの参加を取りやめることをTwitterで表明し、注目を集めた。(参照:井上伸一郎 on Twitter http://twitter.com/hp0128) 角川書店は、関連するアニメ製作会社などにも、参加取りやめを呼びかけているとされ、東京都が開催する国際イベントは、存亡の危機に立たされることになりつつある。 そして本日、東京国際アニメフェアをボイコットする動きが角川書店だけではないことも明らかになった。 出版社で構成されるコミック10社会(集
日本ユニセフ協会(以下、ユニセフ協会)が呼びかけている「児童ポルノがない世界を目指して」国民運動。その一環として行われているのが、所持の禁止を含めた児童ポルノ法の早期改正を求める署名活動だ。この署名活動に、日本最大の労働組合のナショナルセンター「連合」が賛同し、参加の組合に署名を求めていることに非難の声が挙がっている。 もちろん、どんな個人にも団体にも、政治的な主張を行うことは自由である。とは言え、連合の支持政党である民主党、社会民主党はいずれも「児童ポルノ」の所持禁止を含めた法改正には慎重な姿勢を示している。支持政党とは立場を異にするくらいだから、それなりの理由があるのだろうか? 連合に取材を申し込んだところ、帰ってきたのは驚くべき答えだった。 最初に取材を申し込んだのは、10月中旬。数日後、かかってきた電話で、次のような言葉を告げられた。 「申し訳ないのですが、現状で特に見解を持ってい
1月20日付オリコンデイリーランキングで、GIRL NEXT DOORの新アルバム『NEXT FUTURE』が推定1万2,000枚を売り上げて1位を獲得。週間ランキングでも1位を獲得する見通しだが、音楽業界では「オリコン1位を取らせるために、エイベックスはかなり無理をしている」との声が出ている。 「GIRL NEXT DOORはエイベックス松浦社長の肝入りプロジェクトであるため、全社をあげてプロモーションに努めてきました。今回のCDリリースに際しても、テレビのスポットCMや鉄道広告など、他のアーティストとは比べ物にならないほどのプロモーション費をつぎ込んでいます。しかし実際には、大都市圏ではCDがほとんど動いておらず、地方のCDショップで細々と売れているのみ。それでも1位を獲得したのは、エイベックスの営業部隊が全国に散り、猛烈な店頭PR作戦を行ったから。しかし現状の売り上げでは、大赤字でし
ドラマやCMのテーマ曲に選ばれることで、CDセールスの向上を図る――。これは音楽業界において、もはや古典的ともいえる手法だ。CD不況が叫ばれる中、各レコード会社は以前にもまして、タイアップ獲得に向けて奔走している。 そんな中、ミュージシャンとドラマやCMの制作陣との力関係にも、微妙な変化が生まれているという。 「一言でいうと、自作曲を採用してほしいミュージシャン側が、曲の制作段階からクライアント側の言いなりになるケースが増えているのです。歌詞の書き直しは日常茶飯事、それどころか曲作りに先立って”○○というテーマで、△△という言葉を盛り込んだ上で、サビは明るく盛り上げて”などと、細部にわたるリクエストが出ることも少なくありません。これは新人や若手だけの話ではなく、ヒップホップ界の大物グループRなどでさえも、楽曲の全面書き直しに応じているといわれています」(レーベル関係者) エイベックスが総力
新宿駅東口改札で出てすぐにある「ベ ルク」。店内は常時混雑状態の人気店 だが、自称”ファッションビル”ルミネの色 には合わないそうで…… サイゾー本誌08年11月号でもお伝えした新宿駅東口の名物ビア&カフェ『ベルク』をめぐる立ち退き騒動(記事参照)。入居する駅ビル「ルミネエスト」(運営・ルミネ)から、今年3月末までの立ち退きを求められていたベルクに対して、営業継続を求めるファン1万人以上の署名が集まっていたのだが、期日を過ぎた現在、ベルクはどうなったのか? 「2月に入ってからルミネさんの呼び出しがあり、とりあえず退店期日は延期するとのお話がありました」(迫川尚子・ベルク副店長) 延期の理由として、ルミネは利用者からの反響を挙げているとのこと。さすが、公共性の高い駅ビルのオーナーだけあって対応が柔軟だ……と思いきや、残念ながら事態はそこまで好転してはいないようだ。 「立ち退きは『遺憾ながら』
すっかり「芸人潰し番組」として定着した感のある、『徹子の部屋』(テレビ朝日)。 同じテレ朝の『アメトーーク!』特番の「徹子の部屋芸人」の放送により、「徹子VS芸人」という図式が出演者にも視聴者にもポピュラーなものとなり、『徹子の部屋』の闘技場化がますます進んできているようなのである。 いわゆる「芸人」ではないが、大泉洋の出演回。ゲストは好みの飲み物を出してもらえるのだが、大泉のオーダーした飲み物は、「ポタージュスープ」。 「せっかく『徹子の部屋』に呼ばれたんだから、どうせなら高いものを」という理由を語っていたが、明らかに「つかみ」を狙ったオーダーだ。ゴングと同時に殴り掛かるような奇襲攻撃に、攻めの姿勢を感じるが、徹子が口の中にクルトンを詰まらせるというハプニングの返し技で、おいしいところを逆にもっていかれてしまう。 その後も、学生時代の写真を見て、「(少年隊の)東山クンに似てない? 今は似
百合がアツイ。当たり前だが植物のほうではなく、女性同士の恋愛を題材にしたジャンル「百合」のことだ。昨年まで増刊発行されていた、日本唯一の百合専門マンガ誌「コミック百合姫」(一迅社)が、雑誌コードを取得して独立創刊するなど、ジワジワ盛り上がっている。 なぜ今、百合が注目されつつあるのか……そんな疑問を解消するべく、同誌編集部にお邪魔してみた。まずはおめでとうございます。売れてるんですね? 「いえ、前任誌の『百合姉妹』(マガジン・マガジン発行、現在は休刊)と比べても、売り上げは特に伸びていません。ただ、創刊から3年がたって、ようやく“百合”の存在が定着してきたのか、売れ行きも安定してきたんです。ビジネスとして採算ベースにも乗ったので、独立創刊しました」(コミック百合姫編集部・中村成太郎さん) エッ、でも百合コーナーを設けている書店とか増えてますよ? もしかしたら“百合ブーム”が到来するかも!
朝日新聞は2006年夏から、「偽装請負」を告発する一大キャンペーンを展開してきた。偽装請負とは、製造業系の大企業で横行する、本来、雇用労働者として処遇すべき人々を請負労働者として扱う、非正規労働者の違法な活用法のこと。これにより、賃金を低く抑え、社会保険や有給休暇の付与など、本来企業側が労働者に対して負うべき義務を不当に回避しているのだ。 朝日新聞による、キヤノンや松下電器産業の偽装請負を告発した記事は、非正規雇用者やワーキングプアの現状に光を当てたと、一部から高い評価を受けた。また、これらの記事は昨年5月『偽装請負—格差社会の労働現場』(朝日新書)という本にまとめられ、一連の報道は複数のジャーナリズム関連の賞も受賞した。 しかし、本誌昨年8月号で既報の通り、当の朝日新聞社内で、偽装請負とのそしりを受けるような労働問題を抱えているというのだから、シャレにならない。紙面で取り上げてきた非正規
※我々が持っている歴史知識は、テレビや映画から得たものも多い。しかし、そこで伝えられている歴史は、本当に正しいのだろうか? 時代劇の歴史考証が専門の山田順子氏に話を聞いた。 ──「時代考証」って、具体的にはどういう形で作品作りにかかわるんですか? 山田 基本的には、台本が上がってきたときに、セリフや事実関係がおかしくないかをまずチェックします。セットや小道具など美術発注の相談を受けるのも、この段階ですね。時代劇に慣れていない俳優さんがいらっしゃるようだったら、私はリハーサルで、座り方、歩き方、お辞儀の仕方なども指導します。スタジオでは、美術が指導した通りになっているかをチェック。放送時にテロップが入る場合は、編集に立ち会うこともあります。ここまで現場に顔を出す考証家は珍しいかもしれません。私はもともとテレビ畑の人間なので、現場が好きなんです。 ──そうはいっても、エンターテインメント性や制
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