はじめに Structural Similarity (SSIM)という客観評価手法が地味に流行している気がする.というのも,H.264のフリーのエンコーダであるx264でその一部が採用されたとか.なるほど,たしかにログにはPSNRと一緒にSSIMも表示されてる. 構造的類似性というからには,位置ずれなんかにもロバストなのかと思ったら,そうではないらしいことをゼミで知る.簡単に言うと,ブロックごとに,平均輝度,標準偏差,共分散を比較している.共分散で位置ずれがないことを評価している. というわけで,位置ずれはデメリットとして評価されます. 数式の説明 論文がちゃんと公開されているようです(http://www.cns.nyu.edu/~lcv/ssim/). 以下ではブロックごとに処理することとして,1ブロック分の計算について書きます.まず,平均は となります.は画素数,x_iは輝度値(0