「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論 (単行本) 献本御礼。タイトルの通り、色覚についての自然科学、および、「色覚異常」*1と社会との関わりについて書かれた本だ。サイエンスの部分(第2部)も興味深いが*2、その部分の書評は他の方に任せて、社会との関わり、とくに医師が関わる部分について述べる。 かつて学校で先天性色覚異常の検査が行われていた。私も小学生のころ学校で色覚検査を受けたことがある。2003年に学校での色覚検査は学校健診の必須項目から削除されたそうだが、検査に使う石原式色覚異常検査表を見たことがある人は多いだろう。その後、私は医学部に入学したが、当時、色覚異常でも受験資格があったどうかは記憶にない。当事者でなければ気にせずにいられたわけだ。医学部では眼科学は学ぶが色覚異常はさほど深くは学ばない。むしろ遺伝学に関連して、ヒトの伴性遺伝の例として学んだことをよく覚
青空文庫の作品を目安の読了時間で検索できるサービス「ゾラサーチ」をリリースしましたApr 03, 2019 つくったものブンゴウサーチ青空文庫タイトルのまんまですが、また地味なサービスを作りました。 よかったら見てみてください。 これはなに?青空文庫の作品を目安の読了時間で検索できるサービスです。 たとえばこんな感じで、「5分で読める芥川竜之介の短編」みたいに探すことができます。 5分以内で読める芥川竜之介の短編作品 | ゾラサーチ もちろん読書スピードは人によって激しく違うので、あくまで目安として参考にしてください。 (読了時間の算出基準などはこちらに書いています) また作品の文字数(これも目安ですが)も載せているので、慣れてきたらそこから自分の読了時間を大体予測できるかもしれません。 アピールポイントデフォルトで人気の作品順に並ぶのでいい感じに探せる(※)本の書き出し部分もチラ見せして
東京ダウンタウンストリート1980's 1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。 ある浮世絵師の遺産~高見澤遠治おぼえ書 高見澤たか子著 東京書籍刊 「東京・遠き近く」の紹介記事を書き続けているが、これを書くために改めて読み返し、紹介されている書籍を読んでということを繰り返していると、近藤信行氏に講義を受けているかのような気分になれる。そして、それ以上に知らずにいた興味深い書籍に出会えることが非常に有り難い。今では絶版になっている書籍が多いのだが、図書館で探し、地元でなければ他の区から取り寄せたりといった手段で読むことが出来ることが多い。この本もそう行った手段で読むことが出来たのだが、読み終えてどうしても手元に欲しくなり、古書で探して手に入れることが出来た。これまでそういった経緯で欲しいと思っても、内容の濃い書籍は古書の価格も高くなりがちで、この本もそ
内田魯庵傳(野村喬著、リブロポート) 内田魯庵、といっても、今はもう知らない人が多いかもしれない。せいぜい一部の人が「丸善の魯庵」としてその名を知る程度であろうか。 魯庵は、明治から昭和はじめにかけての高級知識人であり、オールラウンドの文筆人である。古今東西なんでも読んでなんでも知っているというほどの博識、くわえてその文章は軽妙にしてエスプリに富む。本好きにとってはつきぬ魅力のある人だ。 これは、その魯庵の詳細な評伝である。著者は長年魯庵を研究しておられるかた。洪水の如くでてくる多くは粗製濫造の本のなかで、まれにこういう周到な準備の上に成った渾身の作に出あうと、ほんとうにうれしい。 魯庵は、慶應四年閏四月、江戸下谷のうまれである。その前年におなじ下谷で露伴が、また牛込で漱石がうまれている。同年うまれは美妙、透谷、蘆花など。慶應四年は九月に明治と改元するから、魯庵は明治の年数と年齢とがおなじ
2018年06月01日19:05 カテゴリオタクin中国 アニメ化も発表されたラノベ作品が中国で「日本軍の侵略行為を美化している」とされて炎上? ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。 アニメ化も発表されているネット小説系ラノベ 「二度目の人生を異世界で」 ですが、現在中国で炎上してものすごいゴタゴタしているとのことです。 「二度目の人生を異世界で」アニメ化、1億8900万PV突破のなろう小説(コミックナタリー) 「二度目の人生を異世界で」はこちらの「軽文軽」というサイトで配信されていたそうで、その内容が中国で大問題とされているとのことです。 ただ検索では「正版」(正規版)と出てきたのですが、私の環境では現在サイトに飛んでもメンテ中と出るだけでどういったサイトなのか確認できません。 (記事をまとめている最中に教えていただいた追加情報によると、その後サイトか
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