1955年ごろのオードリー・ヘプバーンⒸPictureLux / The Hollywood Archive /Alamy Stock Photo 平和とは反イデオロギーだ――。ロシアのウクライナ侵攻に世界が向き合う今、俳優オードリー・ヘプバーンの長男ショーン・ヘプバーン・ファーラー氏(61)は「愛をもらうより、与える」という母の生き方を伝えたいという。映画「ローマの休日」などで知られるオードリーは第二次世界大戦中の少女時代、ナチス占領下のオランダで生き延びた。来年で没後30年。明るい笑顔で人々を魅了した銀幕のスターは過酷な体験が原動力になっていた。ドキュメンタリー映画「オードリー・ヘプバーン」(5月6日公開)にも登場するイタリア在住のショーン氏にオンラインで取材すると、母の思い出に重ね、「ウクライナ侵攻で感じることがある」と言葉を続けた。 ――どのようなお母さんでしたか。 ◆母と息子とい