野間省伸・講談社副社長(日本電子書籍出版社協会代表理事)――紙の本と電子の本を売る力が必要、権利だけの主張は論外だ(1) - 10/07/09 | 09:05 電子書籍時代の幕開けを前に、多くの問題を抱える日本の出版業界。「本」はどう変貌を遂げるのか。いち早くアイパッド向けに新作を投入して注目を集めた講談社、そして出版界が進む道とは。 ──アイパッドを皮切りに、今後電子書籍端末の普及が加速するとみられます。出版界への影響は。 一口に出版界といっても、バリューチェーンで考える必要がある。紙の世界の、著者、出版社、印刷会社、取次、書店、読者という役割が、電子化でどう変わるのか。たぶん著者と読者の役割は変わらない。われわれ出版社も含めたその間の関係者は、紙の世界で認められてきた付加価値を出せるかに懸かっている。 今年3月に発足した、出版社33社が参加する日本電子書籍出版社協会(電書協)でも、