ソフトバンクは5月6日、元社員が転職先の楽天モバイルに5G通信などに関する営業機密を持ち出したとする件を巡り、営業上の利益が侵害されたとして、同社と元社員に対して10億円の損害賠償などを求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。ソフトバンクは約1000億円の損害賠請求権を主張し、実際の請求額は審理に応じて拡大するとしている。 訴訟では損害賠償に加え、持ち出された機密の廃棄や利用の停止などを求めている。ソフトバンクが発表した請求の内容は以下の3点。 楽天モバイルと元社員に対する損害賠償請求(不正競争防止法第4条) 持ち出された情報を基に、楽天モバイルが建設した基地局の使用差し止め請求(同法3条1項)と廃棄請求(同法3条2項) 元社員が持ち出したデータの使用・開示差し止め請求(同法3条1項)と廃棄請求(同法3条2項) 今回の機密持ち出しを巡っては、警視庁が1月12日にこの元社員を逮捕