笠岡伏越遊廓跡に残る超レア近代遺産 岡山県笠岡市の遊郭を探索した時のこと。 歩けばあっという間に散策が終わってしまう伏越遊郭跡ですが、実は遊郭の敷地ギリギリ外にある貴重なモノが残っています。 それは何か。 ただの石…これは境界柱(または境界杭)といい、土地と土地との境を示すために地面に埋め込まれるもので、それ自体は至る所にあり珍しくもなんともありません。 では、これのどこが超レアモンなのか。 柱に刻まれている紋のようなものに注目。なんだか山が二つ重なったかのようなこの紋…山陽鉄道の社章なのです。 あの関西の私鉄ではありません(あれは山陽”電鉄”)、山陽鉄道のことです。 山陽鉄道は明治初期に作られた山陽道を鉄道で結んだ私鉄で、日本初の「特急列車」を走らせたり、それに寝台車や食堂車を連結させたり(いずれも日本初)、私鉄らしい柔軟なアイデアで実現させていた会社でした。 しかし、明治39年(190