オバマ政権もゴーサイン、「再生医療」デッドヒート 東洋経済オンライン6月12日(金) 11時13分配信 / 経済 - 経済総合 米国では、民主党が8年ぶりに政権を奪還したが、産業政策でも大きな「チェンジ」があった。 まずは、環境対策に背を向けてきたブッシュ前政権から、180度の転換を図った「グリーン・ニューディール」。そして派手さではやや劣るものの、前政権と明らかな違いを打ち出したのが「再生医療」だった。 3月9日、オバマ大統領は、ブッシュ前大統領が任期中拒み続けてきた書類に署名した。それはヒトのES細胞(胚性幹細胞)の研究に対する国家助成を解禁する大統領令だった。ES細胞とは以下に詳述するように、あらゆる臓器や器官・組織を作り出せる「万能細胞」を指す。 つまり、疾患によって損なわれた臓器や組織を再生して患部を治療する「再生医療」のコア技術がES細胞だ。先端医療の中でもとびきりの最先