ITデバイスを好むユーザーにはある一定の割り合いで「海外メーカーファン」がいるように思う。記者もその気があり、大学時代に購入した最初のPCはIBM製だった。新しい分野の製品は海外メーカーの製品の方が先進的で、新しい機能が加わっているケースが多いことに加えて、国内メーカーにはない洗練があるように思えた。海外メーカーのブランド戦略にあっさりと引っかかっているようにも思えるし、舶来信仰と言ってしまえばそれまでだが、ブランドを所有する楽しみというのもある。この気持ちは海外メーカーファンに共通すると思う。 ITデバイスがコモディティ化するとそのブランド信仰はどうなるのだろうか。海外のA社、国内のB社のどちらを買っても同じ機能、品質となるとブランドの維持は難しい。もちろん、デザインやサポートなどで差を付けることは可能だが、「A社でないとだめ」ということはなくなる。こうしてブランド価値は低下していく。ブ